オジー・オズボーンのキャリアの中で、
ちょっと訳ありなアルバム
「The Ultimate Sin(放題:罪と罰)」
オジー的になんだか、無かったことになっている
影の薄いアルバムではあるのですが、
僕はこのアルバムが一番好きです。
80年代後半とうのは、
実際、オジーオズボーン自体が低迷期にあって、
そのキャラクター的にも、音楽的にも
新しいアーティストへと世代交代を
余儀なくされつつあった、そんな時期でした。
というか、その後90年代初頭あたりの
ハードロックの70年代回帰の
ムーブメントがなければ、
間違いなくオジーは昔の人になっていたでしょう。
実際、彼自身も度々(笑)
引退宣言をしているし・・・。
そういう経緯があるだけに、
まさかオジーオズボーンが
今でもまだ、当時より上をいく
「帝王」クラスの人になったということの方が
凄いことだと思えるくらいです。
ともあれ、そういう時代背景の中で
若いミュージシャンの市場に
なんとか食らいついてついていこうとする中で
このアルバムは生まれました。
誰もが口をそろえて言います。
これはオジーの音ではないと。
確かに僕もそう思います。
しかし、このアルバムのサウンドは
80年代の懐古もあいまって
極上なものであることは
間違いないと思います。