社会人になんてならなくて良い

ちょっと前、ネットのニュースで
「今の若い人の3割が働きたくないと思っている」
みたいな内容の記事を読みました。

別に今も昔も、老いも若きも
3割くらいの人は、
いや歳をとるほどに
「働きたくねー・・・」と思う人の割合が
増えていくのだと思うのですが。

まあ悲しい物言いになりますが、
「仕事に情熱を持って臨む!」
と確信を持って言える時点で、
もうその人は勝ち馬に乗っているんですよ。

歳を追うごとに、だんだん
落伍していく人間が増えていき、
40、50になってなお
生き生きと仕事ができる人なんて
会社の社長か、
運良く趣味がそのまま仕事になっちゃった人
くらいのものなのですよ。

正社員のサラリーマンだって
50近くともなると
仕事はあっても、みんな目が虚ろじゃないですか。
朝夕の電車は
そういうゾンビみたいな人を輸送する
コンテナにしか見えないし。

別に彼らを卑下しているわけではありません。
むしろ、ゾンビになりながらも
家族を支えるその意思は
賞賛に値すると思います。

ただ、特に若い人には言っておきたい。

生きていけるなら別に
無理して働く必要もないと。
汗して働いて税金だの源泉だの、
難癖つけて、自分が得た対価の
上前をはねるような社会システムを
どこかおかしいと感じるなら、
それに迎合する必要などないし、
腹を決めれば行方不明にだってなれもする。

何が言いたいかというと、
まあそれが資本主義のシステムなのだからと
言われれば全くその通りなのですが、
何百年も昔、
農場主が奴隷を雇って
農業をさせていた時代と
今の時代では、役職や立場の名前こそ違えど
やっていることは
そっくりそのまま同じことだということ。

会社で働くということは、
目の前にちらつかせられた
「贅沢」に釣られて
奴隷になるということなのだということ。

社会は、
奴隷にあらずんば人にあらずと喧伝して
そういう世情を作ることで
その体(てい)を維持していますが、
皆が皆、明日から奴隷をやめますと言いだしたら、
この社会はあっという間に崩壊してしまう、
そういう社会でもあるのです。

好きな事をやれていることが
最高の贅沢だと思えば、
無駄に税金を払ってまで
過度に働く必要はないのです。
まして、
国会で居眠りしている議員の
給料を払うために納税しているわけではない。
それでころか、
納税したお金で自然が破壊され
今、世界中の環境がとんでもない
窮地に陥っているという事実。

国民を過度に働かせたいのは
競争力を維持したい
国の都合です。

労働の義務?
天職を仰せつかっています。

納税の義務?
消費税払ってんじゃん。

それで気に入らなければ、
日本国民である権利を返納してもいいんですけど。

まあ、極論でしょうが
こういうことが素で言える世の中であれば
ものすごく物事がシンプルになると思うのです。

何かとしがらみの少ない若い人には
こういう世の中を作っていける
可能性とパワーがあると信じているのですが。