楽曲解説:Addiction

この曲は個人的に結構気に入っています。

まあ軽い気持ちでプリプロを仕上げたのですが、
客観的に聴いたら
結構かっこよかったというか。

なので2015年春現在、
ライブでもプレイしています。

曲全体を通して
オーソドックスな16ビートという
楽曲は少なくとも、
僕が作って世に出た曲の中では
初めてだと思います。

ベースなんてノリノリで弾いてます(笑)

イメージとしてはラテン寄りな
フレンチあるいはユーロポップという
カテゴリーに入るのでしょうか。

聴きどころは
ストリングスのピチカートと
ハープの絡みでしょうか。
隠し味にオリエンタルなテイストも
アルバム全体の演出上、
意図的に織り込んでいます。

よく聴かないとわからないと思いますが、
部分的にハープのストラムは
ユニゾンで琴の音も足しています。

その心は、後の方の別の曲の解説で
したいと思います。

歌詞に関しては、
多分この歌詞の主人公は
女性なのだろうと思うのですが、
ドライなビッチ感を演出してみました。

「湖畔にて」とはまた違う
どこか乾いたクールさと、デカダン。

そして「湖畔にて」に出てくる毒薬と
対句としての「Addiction(中毒)」
でもあります。

いささか作り物くさいドラマチックさは
否めませんが、
楽曲のラテンチックな16ビートと
組み合わせることで、
洒脱な雰囲気を醸し出せていると思います。

Addiction

潮どきくらいは知っているの
どこまでいったら戻れなくなるなんて

平方根の距離 動けなくて
縛られた想いにどれだけ時を捨てた
大人になったと耽った日に
ふたりきりの夜の孤独の味を覚えた

あなただけがすべてじゃない
あれは遠い昔のこと
忘れさせて 確かめさせて
何も残らないほど

会いたいの、これから会える?
いつもの場所で待っているから
すぐに来て 今すぐに来て
いつもみたいに気持ちを満たして、もっと

投げやりに撓んだ嘘を信じたあなたも共犯者
真実を知るのはくちびる

引き返せると思ってた
だから素直でいられた
目の前で今 抱き寄せた人
この人も同じね

会いたいの、これから会える?
いつもの場所で待っているから
すぐに来て 今すぐに来て
いつもみたいに気持ちを満たして、もっと

今、会える? 今すぐ会える?
間に合わなかったら悲劇ね
だから来て 迷わずに来て
ふたりの時に嘘はないから、ほんと

傷口の蜜をあげる これであなたは証言者
堕ちぶれて離せないくちびる