Kate Bush – Never For Ever

これは3作目にあたるアルバム。

一般的には多分ケイト・ブッシュといえば
このアルバムが代表作であると
定義づけされているのではないかと思います。
いや、よく知りませんがなんとなく・・・。

ファーストの「嵐が丘(Withering Hieghts)」と
このアルバムのトップ曲「Babooshka」は
彼女の作品の代表作の双璧をなしていると思います。

ケイトブッシュに関しては
ライト層でも耳触りの良いサウンドは
ここで完成して、
そして以降はどんどん難解な方向へと
舵を切っていくので、
やはり1枚目から3枚目までが
入門編なのかなと思います。

この辺りは
お昼にも話したように
特有の水気を帯びた世界観が心地よく、
僕は水族館で聴いていたい音楽と評しましたが、
これらの作品が作られた当時
1970年代の終盤から80年代の初頭の
ケイト・ブッシュであれば、
この水気のことを
もしかすると
「母胎の羊水」と表現していたかもしれません。

いや、してるね。
間違いなく(笑)

今昔問わず彼女の音楽は
魂の本質により近いところにある音楽だと
僕は思っています。

故にさしずめ、彼女の音楽は
彼女のメンタリティが持つ子宮の
羊水の中で揺られながら聴く音楽と
言えるのかもしれません。

そういう意味で
「魂の姿」に似ているのだと思うのです。