自然に優しい文明レベル

自然に優しい文明レベル
というものがあると思うのです。

地球環境に負担をかけない
文化レベルと言い換えることもできます。

今の文明、そして社会構造や経済に対して、
これはエコではないと
誰もか気づきつつも
それを修正できないと感じている
物事は多いです。

例えば温室効果ガスの問題も
実は家畜のゲップがその大きな要因で、
そもそも、それが地球環境に
影響を及ぼすほどに家畜を増やさなければならない
人間の事情というのが
間違っていたのだと気付くべきなのだと思います。

特に先進国に生きる
欧米人や日本人にとっては、
エコな暮らしというのは
ともすれば不便な生活を
強いることにもなると思います。

先進国の現代人は
あまりに贅沢や便利を
覚えすぎたのでしょう。

故に学者などが多角的に
知恵を絞っていかに
自然環境に負荷をかけない
システムを模索しているのですが、
その叡智が開けていく速度は遅く、
環境を壊しながら開発していく
旧来のシステムが
それを侵食していくスピードに
追いつけないのが現状です。

けれどここで気付くべきなのかもしれません。

現状より1回だけ
自動車に乗る回数を減らしてみようだとか、
現状より1度だけ
エアコンをゆるくしてみようだとか、
現状より1食だけ
肉を抜いてみようだとか、
そういうごく個人的で細かい心がけを
自分一人が実践したところで
変わりはしない、分かりはしない
そう考えて実践しないまま
現状を続けるのであれば
間違いなく環境は悪化の一途をたどるのでしょう。

しかしこのような
日常のちょっとした便利や贅沢を
慎む精神性を持つ文化にならないと、
自然は痛んでいくばかりなのだと思うのです。

地球、自然と共生して暮らしていくには
やはり「摂理」というルールを超えてはならないし、
本来の人類の身に合った生活レベルというものは
その土壌たる自然環境の摂理の枠から
導き出すべきものなのではないかと思うのです。