マフィア化する日本

今年2016年は
日本の腐敗した構造というものに
スポットが当たる気がしています。

今年は国民にとって
今の日本がいかに、どれだけ病んでいるのか
という部分、
それは薄々感じていたり、
見聞きしたりしてはいたけれど
やはりそうだったかと
再確認させられる事柄が
顕在化してくる時代の幕開け年となると思います。

例のスマップの一件が日本を騒がせていますが、
こういう「おとしまえ」をつけさせられるのが
日本の芸能界です。

そして「おとしまえ」に
甘んじなければ、確実に干されます。

よほどの大物となれば
再起のチャンスはあるいはあるかもしれませんが、
大抵の場合はこのまま
干されて終わりです。

僕自身も20年前、
まあ僕自体も悪い面があったことは認めますが、
それでも
「ああ、干されたな」と感じた瞬間というのを
経験しています。
実際、今の僕がその結果です(笑)

この世界は、
一度「出て行く」と言ったら
絶対に再び戻ってくることはできません。
まして、僕のような最底辺のミュージシャンの場合なら
なおのことです。

芸能界という世界は
まさに「黒い巨塔」です。
内側を見るとドロドロです。
えげつない世界です。
「芸」よりも「政治力」の方が
ものをいう世界です。

よく路上のライブをやっていると
アイドルの女の子たちと一緒になることはありますが、
もう人前で踊って歌って(口バクだけど)いる時点で、
もう、人生狂いかけてます。
売れないまま名古屋でくすぶって
歳をとっても、ずるずる引きずっていると、
キャバ嬢か風俗嬢へ行くコースを辿るでしょう。

でも、
この「黒い巨塔」というのは
何も芸能界だけの話ではありません。

今の日本の社会自体が、
芸能界の掟と変わらない風土にあるのは確かだと思います。

会社で正社員として働いている人で、
嘘だと思うなら、
一度会社を辞めて一から就職活動を
し直してみればわかると思います。
まず大抵、ブラックなところ以外で
雇ってくれるところはないと思います。

皆が皆、順風満帆な社会人生活を
生涯過ごし続けられるわけではありません。
何かのきっかけで社会からあぶれてしまうことは
長い人生の中で、割と結構起こることだと思うのです。
これは以前にもお話しした通りです。

「跳ね返り」は一度排斥して干して、
それでも食べさせてくれと言うなら
奴隷になるなら使ってやってもいい、
そういう無言のプレッシャーが
日本社会の病巣であると言えます。

日本の社会は今、
国を挙げてマフィア化していることに
気づかないでしょうか。

そして、未来へと
新しい被差別階級を
産もうとしているのだと感じます。