数日前、アメブロのニュースで
ちらっと読んだのですが、
アメリカに歳をとらない人がいるそうです。
写真も見ましたが、見た目は３歳くらい。
でも実際は２０歳という人です。
調べると、遺伝子などには何の異常も無く、
ごく正常な身体なのだそうで、
まさに
「見た目は子供、頭脳は大人」を
地でいくような人らしいです。
そして何故、歳をとらないのか（老けないのか）
その原因を解明中なのだそうです。
もし、この老けないメカニズムが
解明されれば、不老長寿が
現実のものとなる可能性があります。
しかし果たして、
これは倫理として是か非か
量りかねる問題でもあります。
人を含め、あらゆる生命というものは
肉体を持って生まれ、
子孫を残しやがて老いて死んでいく。
この生命のサイクルを乱すものでもあります。
人間が歳をとらなくなるという事は
世代交代がなされないという事に繋がりますから、
これはやはり「種」としては
危険な方向へ向かうと思うのです。
人は死ぬまでの限りある時間の中で
何を成すべき存在足り得るかが
生の本質であるとするなら、
その時間が無限になる事で
そして時間の概念すらも変えてしまう事になるでしょう。
さらには人生観までも変えてしまう。
有限であるからこその肉体であるのに、
それが無限となれば
もう人間は肉体も持つ意味すら
薄らぐように思えます。
無限にある時間の中で
ただ肉体を持ち続け存在する
「個」があるとすれば、
それはやはり自然の摂理の観点からしても
肉体を持つという現象は
実に効率の悪いものとなるし、
「種」の代謝を阻害もします。
そう考えると
不老長寿などあってはならない
生命の歪みであると考えます。
もし永遠に生きながらえてしまっては、
先送りにしてしまう不都合な事は
永遠に先送りとなって
成長しないでしょう。
老いて朽ち果てるまでに何かを残す。
だから人生は美しいものになるのではないでしょうか。
何より、
永遠に世俗の中で生きながらえる事など
永遠の苦痛、
まさに地獄としか言いようがないと思うのです。
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