PSYCONNECTIONの制作環境


今回の音源の制作環境も
一応、記録として残しておきます。
専門用語が多いので、
興味のない方はスルーで問題ないです。
録音に使ったレコーダーは
Rolandの初代VS-880 8トラックHDDレコーダー。
当時のPower Macとは
MTCで同期、
MMCでフェーダーやパンなどの
コントロールを
シーケンサー(Digital Performer 2.5?あたり)に
記録して管理していました。
98年頃、まだパソコンのUSBの規格もない頃で
オーディオインターフェイスは
Pro Toolsの独壇場で、
最小システムでも100万円はくだらないという世界で、
他のインターフェイスもあった事はあったのですが、
それでも10万円近い価格で
しかも貧弱なものがほとんどでした。
自分の持っているお金では
VS-880(当時は画期的だった)と
2ミックスを録音する
DAT、シンセ音源等を揃えるのに
精一杯で、
「使える」オーディオインターフェイスを
購入するまで、手が回りませんでした。
そういう事情から、
当然、録音したものを修正、編集することは
基本的にしていません。
ただ楽曲的に
デジタルな編集感を出したい個所だけ、
VS-880に録音したものをMTC同期で
Power Macの音声入力から
録音して、Digital Performer上で編集、
それを
もう一度MTCで同期をとって
Power Macの音声出力から
VS-880へ戻しています。
音源中あちこちに入っているハムノイズは
パソコンからの電気ノイズです。
ギターに関しては
借りパク状態(笑)の
グレコのレスポールモデルのギターがメインで、
ジャクソンのソロイストモデルの
フロントのシングルコイルピックアップの音も
使っています。
アンプシミュレーターはVS-880内蔵のものです。
もしかしたらENGLのプリアンプを
間に挟んでいたかもしれません。
アコギは高校時代に買った
9800円のクラシックギターです。
マイクはSUREのSM58。
プリアンプは挿していません。
ボーカルのトラックに
コンプレッサーは使ったかどうかは
不明です。
当時、コンプレッサーの使い方を知らなかったし、
それのパラメーターをいじった記憶が全くありません。
シンセ類は
Korg X5D/R、Roland XP-50(エクスパンジョン4枚拡張済み)
YAMAHA MU80。
MACKIEの12chラインミキサーに
レコーダーとシンセの音を束ねて、
DATに繋いでいました。
マスタリングはした覚えがないのですが、
今聴き返してみると、
どうもマスタリングをしたような
痕跡があるので、
多分マスタリングをしたのだと思います。
4kHz後半あたりから5kHzあたりが耳に痛いです。
今回取り込んだ
このオーディオのFFT解析を見ると、
実際その辺りの帯域が
スパイクしています。
多分、ボーカルを浮き出させようとして
失敗してイコライジングの的を
外しているのだと思われます。
あと
多分、僕の耳では聞き分ける事は
出来ていないのでしょうが、
ぴったり20kHz以上の帯域が
パッツリ切れてなくなっているのは、
MDの再生可能帯域の特性と符合します。
ミックスに関しても
当時はローカットだとか、
定位や帯域の分散といった技術を知らなかったので、
まるでデタラメな方法論で、
力技だけで無理矢理混ぜている感が
今聴くと、よく分かります。
なんかとりあえず、最低限は
まとまっているのは不思議です。
以上、
このような環境で
「PSYCONNECTION」は制作されております。