「金環日食」という文字列

多分、いや
間違いなく今日は
「金環日食」という文字列のデータが
ネット回線を散々飛び交ったのでしょうね。
かく言う僕も
金環日食、金環日食、
金環日食、金環日食、
ひゃっほい♪
今日最も通信されたデータを送信♪
まあ今日、絶対誰もが
ネタにする話題なので、
日食の話題は避けようかとも思ったのですが、
なんでも934年ぶりの金環日食ということで、
個人的な体験の日記として
記録しておこうと思います。
名古屋市内、
朝7時過ぎは雲が立ちこめていて
とても日食を見られる状態ではありませんでした。
しかし、だんだん太陽が欠けて
7時半頃、
空に光の環が形づくられるのと
ほぼ同時に
太陽を覆っていた雲が
奇跡的に晴れました。
雲が散ってなくなったと言うより、
太陽がそれを脱ぎ捨てていくように
雲が遠ざかっていった
と言ったらいいのでしょうか。
神様がいるって信用しても
いいかなと思えました。
光の環が出来た事より、
立ちこめた雲が日食に合わせるように
晴れていった様は、
まるでステージの幕が上がっていくようで、
そのシチュエーションに感動しました。
実に神秘的でした。
あれだけ口を酸っぱくさせて
「直接見るな」と言われていましたが、
直接見てしもうた・・・(笑)
太陽が欠けていくにつれて
あたりが暗くなっていくのですが、
逆に環が出来ると
その太陽の輝きで
影となる月の姿もかき消されて
普通の太陽に見えました。
欠けていく途中は
空もどんよりしていたので
余計にそう思えたのかもしれませんが、
環が出来て雲が晴れた瞬間から
何と言うか
目に見える世界の輪郭が
くっきりとしたような錯覚に囚われました。
そう、喩えるなら
デジカメの画素数が
一桁上がったかのような、
もしくは
DVDとブルーレイディスクの違いとでも言うのか、
とにかく環が出来て以降、
世界がHDになったような感覚がしました。
その後の午前中、
名古屋は空を見ると
薄曇りなのですが、
やたらと日差しが強いのか
晴れているときと
変わらない明るさだったのが
印象に残っています。
ネット上では
皆さん奇麗な金環食の
写真を撮れたみたいですが、
僕の撮ったのは携帯で撮ったとは言え
しょぼ!
$鮎沢郁弥のLes Fragments d'ete(あゆさわいくやの夏のカケラ)
ところで先日、僕は
金環日食と皆既日食を混同していましたが
この二つって違うんですね。
一列に並んだ月と太陽を
正面から見て
月が小さいのが今回の金環日食。
月の方が大きくて
太陽の光がすっぽり隠れてしまうのが
皆既日食なんだそうで。
理屈としては
地球は太陽の周りを
楕円形の軌道で回っているので、
太陽と地球との距離が
近くなったり遠くなったりします。
よって当然、見える太陽の大きさも
1年を通して
大きくなったり小さくなったりするのです。
で、今日の太陽の大きさは
月よりも大きかったので
金環になったというわけです。
なるほど、勉強になった。
なんかここのところ、
こうした
いわゆる天文ショー的なイベント
多くないですか?
今度は太陽の前を
金星が通過すると言うし、
月食ってしょっちゅう聞くし、
ブルームーン(月に2回満月がある)だの
スーパームーン(満月が大きく見える)だの、
星占いも大忙しですね(笑)


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