鮎沢式弦楽四部アンサンブル術

専門的な話で失礼します。

僕の楽曲にとって
弦楽四重奏は非常に重要な
役割を担っています。

弦楽四重奏とは
第1バイオリン、第2バイオリン、
ビオラ、チェロの
4パートによるアンサンブルのことです。

もちろん、立場上
人間の生演奏というわけには
いきませんので、
シンセ(というかサンプラー)で
それを再現しています。

僕のセカンドアルバム
「パレードがくるよ」まで、
その弦楽四重奏の再現に
かれこれ20年ものの
シンセのバイオリン、ビオラ、チェロの音を
混ぜて使っていました。

実際、その古い音も
20年、あるいはともすれば
それ以上まだ使えるくらい
クオリティの高い音だったから
これまで使ってきたわけですが、
去年、ようやくそのシンセの弦楽器の音を
越えられそうなサンプラーの音源と出会えまして、
この度、
僕の弦楽器セクションがようやく
グレードアップした感じです。

もっとも、
僕の弦楽四重奏は
「これ」を買ってくれば
再現できるというものではなく、
いろいろ、本物っぽくできるような
レシピがあるので(別に秘密ではないのですが)、
僕にしか作れないアンサンブルの
音質があります。

今、ライブのオケ用の
弦楽アンサンブルのプログラムを
新しくしたものに置き換える作業をしているのですが、
アンサンブルの
「ちょっと下手くそ」感が
いい味を出しているように思えます。

全然畑が違うように思えるかもしれませんが、
僕の音楽は一応「ロック」ではあるのですが
「クラシック」の延長としてのアプローチをしています。

自分で言うのなんですが、
多分、僕の曲は
クラシック、あるいはオーケストラなんかと
結構、親和性が高いと思っています。

いや、割と真面目に・・・。