俺が聴くんだよ!の精神

以前、僕のブログでも
少し触れたのですが、
アメリカ、Apple社の創始者
故スティーブ・ジョブズ氏のエピソードについて。

スティーブ・ジョブズは
大抵の人は見る事は無いであろう
パソコンの中の部品や配線のレイアウトまで、
こだわって設計していました。

スティーブ・ジョブズがAppleに帰ってきてからの
Macを分解した事がある人なら
知っていると思いますが、
各部品が実に無駄の無い位置に
奇麗に収まっているのです。
完全にデザインされています。

ある人が言ったそうです。

パソコンの部品の配置なんて
誰が見るんだよ、と。

しかし、スティーブ・ジョブズはバシッと
こう言い返したそうです。

「俺が見るんだよ!」

物作りにおいて
この「俺が見るんだよ!」の姿勢は
非常に大切だと思います。

今、僕はアルバムのミックスダウンの
作業中ですが、
その辺のボーカロイドを使って
音楽を作りネットに上げている
DTM(デスク・トップ・ミュージック)オタクレベル
からしたらきっと逃げ出すくらいの
緻密なプログラミングをしています。

ぬるい作業などひとつもしていない。

「そこまで細かくやっても他人は聴かないよ」

こう言ってしまえる感覚の人は、
はっきり言ってプロには向かない。
所詮、オタクの戯れで終るのが関の山。

普通の人が妥協して「もう、これでいいや」
というレベルまでこだわり、
アプローチ出来るから
プロはプロなのです。
しかも、そこまでこだわっても
僕のように報われずプロにもなれない。
そういう世界なのです。

そこまで緻密に手を加えて
誰がその違いを聴くのか。

その答えはひとつ。

「俺が聴くんだよ!」

そしてこの精神は
これもまた以前にお話しした
バンド「Garbage」の制作精神にも通じます。

一見、遠回りで無駄なような作業も
省かずにしっかりとやる。

「その物」のもつパワー、生命力というのは
一切手を抜かない作業から
生まれてくるのだと信じています。

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