慈愛と慎み

慈愛と慎み。
この世のあらゆる美徳とされる概念は
たくさんありますが、
そうした善き概念は
最終的に慈愛ないし慎みに
収斂されるように思います。
あらゆる善行のルーツと辿ると、
このどちらかに行き当たる。
それが慈愛と慎み。
慎みをもって愛せよ。
愛は押し付けてはいけないのです。
たとえそれが
人助けであるように思えても。
何故なら愛を押し付けられた人は
そのことで必然的に、
救われなければならない人となってしまうから。
もちろんそれは
芸術でもそうですし、
思想もそう。
押し付けてしまうと、
受け手は奪われる立場になってしまうのです。
愛は奪わない。
与えるだけ。
黙ってただ差し出せば良い。
花は自らの美しさを
ずうずうしく誇示したりはしません。
むしろ黙ってたたずむから
なお美しいもの。
自然のままで、
理に適ったもっとも美しい姿になれるのは
別に花だけではありません。
人も花と同じです。
人にも自分にも
素直でいる事が一番美しい。
自分の魅力をして
何かを得ようとしなくとも、
素直でいれば
自然に何かしらの形で
理に適ったものが与えられている。
それをただ感謝して受け取れば良いのでしょう。
愛せば愛される。
愛しても愛されないと感じているのなら、
それは愛しているのではありません。
愛を奪っているのです。
愛した分だけ愛されるにしても、
自分に必要以上の愛を得ようとすると
他から奪ってこなければならないのです。
奪ってきてしまうから
どこかで歪みが出るのです。
歪みを産まないために
慈愛を慎みでコントロールしなければならないのです。
それでもたくさんの愛を得たいと願うのなら、
それを受け取るための
自分の心の器を
大きく、美しくするしか方法は無いのでしょう。
愛はその器に見合ったそれしか
入ってきません。
なぜならその器は鏡だから。
器の姿の反射こそが
入ってくる愛なのかも知れません。
いびつな器には
いびつなものしか入ってこないのです。
慈愛と慎みは
心の出力を整える働きがあるのだと思うのです。
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