人が人足り得る条件は何でしょう。
道具を使える事。
いや、チンパンジーでも道具は使います。
つまり動物に何を足したら
人となり得るかという話なのですが、
その何かというのは
「文化」なのだと思います。
その「文化」の中にはもちろん、
宗教や哲学といったものも含まれます。
むしろ、
そこに思想の無い文化は
ただの道具に過ぎないのではないかと思います。
つまり一見、
先端のテクノロジーを扱っているかのような
錯覚を覚えがちな文明の利器。
例えば、
携帯電話やパソコン、テレビ、
こうしたものを受け身に扱っているだけでは
道具が使えるチンパンジーと
何ら変わりがないのです。
ただ消費するだけで
何も生まない。
そうしたものに対して
受動的でいるままでは
それは「文化」の無い生き方であるように思えます。
既成の「文化」をただ迎合しているだけでは
それは何も文化的ではないのです。
その「文化」を持ってして
自身は何人（なにびと）となり得るか、
そこまで考え、行動する事が出来るようになって
はじめて、人は
本来の人足り得るように思います。
ここ数年来、
人足り得る人はより人らしく、
人足り得ない人は
まるで動物のように、
人の「質」というものが
二極化しているような気がします。
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