天秤

間違った道がなければ
正しい道がどれなのかを
推し量る事は出来ません。
悪いことがなければ
善い事とは何なのか
推し量る事は出来ません。
人は生きていく中で
向かう、その方向性に対して
自身が正しい、良いと思う方向とは
真逆の方向の可能性が同時に
設定されるもの。
向かおうとすれば立ち塞がり、
進もうとすれば引き止める。
それは
作用反作用の法則に則ったものであり、
逃れる事は出来ませんし、
正しい方向、逆の方向、
どちらに意識を向けるのも自由です。
どれだけ偏ろうが、
どれだけ傾こうが、
それは本人の自由意志で決める事なのです。
光が正しいと思うのなら
光のさす元へ行けば良いし、
闇が正しいと言うのなら
闇の深くまで潜れば良い。
何処へ行くか、
その手綱は完全に
自分自身の委ねられています。
最終的には
自分の心の在り方に
もっとも合った、
自分にとってストンと腑に落ちる
場所、結果。
そこに落ち着きます。
そこに帰っていくのでしょう。
迷いながら不安定に移ろう世界を通過し、
本来の自分、真実の自分に
相応しい場所へ辿り着くべきなのですが、
その為には
反作用の力を振り切って
突き進まなければならないのです。
もちろん、必ず
突き進まなければいけない
という話ではありません。
常に、自分の居場所ではない場所で
作用反作用のせめぎあう
不均衡な世界に留まりたいのであれば、
誰も、それは天地を創造した神々でさえ
止める事は出来ません。
しかし本来は、
すべての人が
真実の自分がぴったりと収まる場所へ
行き着ける事が、
この世にとってバランスよく、
もっとも摂理に則った事でもあり、
結局最後は
そこに落ち着く事になっているものなのです。
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