奥平くん

昨日書いた詩についてですが、
実はヒントと言うか
インスピレーションとなった元ネタがありまして、
かなり前にブログで紹介した
$鮎沢郁弥のLes Fragments d'ete(あゆさわいくやの夏のカケラ)
安達哲氏の「キラキラ!」という
漫画の中に出てくる、
奥平くんというキャラクターの言動がそれです。
この奥平くんというのは
ポジション的に「気持ち悪いキャラ」として
登場してきます。
彼は学校のテストで一番を取る事こそが
唯一の価値観であり、アイデンティティであり、
それ以外の例えば
人同士の心が触れ合うような物事に対して
生理的に拒絶しているような節のある
そんなキャラクターです。
いかに勉学を頭に詰め込み、
それをテストで活かすか、
その事以外の事に自身の頭脳を使う気など
さらさらないのです。
そんな彼が、
ヒロインのアイドルの女の子に
片思いをしたのです。
眠れず、やつれ、
「だめだ・・・勉強が手に付かないよぅ・・・」
と言って、
ボロボロ涙を流すのです。
この漫画を読んだ頃というのは
僕自身、まだ学生でしたし
若かったので
そのシーンの悲哀というものが
理解出来ずに、
ただ
「わはは!こいつ気持ち悪ー!(笑)」
で済ませていたのですが、
大人目線で見ると
それもまた、かわいげがあるんですよね。
「おう、それが恋をするってことなんだよ、
覚えておきな」
と言いたくもなります。
とまあ、
これだけの範囲で話をすると、
この奥平くんというのは
愛すべきキャラクターのような印象に
読み取れてしまいますが、
実際に読むと
やっぱり気持ち悪い・・・(笑)
安達哲氏の漫画に出てくる
気持ち悪い人って、
本当に気持ち悪いんです。
でも、本質を突いているんですよね。
自分の心の中にもそれはあって、
普段は見たくないから
それは自分ではないと
思い込もうとして、
忘れた振りをしている心の闇。
これが克明に表現されているんですよね。
そこが凄い。
↓奥平くん
$鮎沢郁弥のLes Fragments d'ete(あゆさわいくやの夏のカケラ)
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