Garbege – Not Your Kind of People

待ってました♪
Garbageのなんと実に
7年ぶりとなる(ベスト盤等を除く)アルバム!!
$鮎沢郁弥のLes Fragments d'ete(あゆさわいくやの夏のカケラ)
「Not Your Kind of People」
前作「Bleed Like Me」以降、
数曲の新曲をリリースして
休養期間が必要であるとして
活動休止していたGarbage。
そのままフェードアウトして
いなくなってしまうかと思っていただけに、
これは嬉しい誤算。
今週、復活の狼煙となるアルバム
「Not Your Kind of People」をリリースし、
早速僕も聴かせて頂きました。
まず1曲目。
ムチャクチャカッコいい!!!
そう!Garbegeのサウンドはこれなんですよ!!
思えばGarbageのデビューは’95年。
時代的にレコーディングスタジオの現場で
本格的に「終始」パソコンが使われるようになった
ごく初期の頃。
それはDAW(Digital Audio Workstaion)と呼ばれ
ざっくり言ってしまえば
パソコンに録音した音を
ワープロや写真加工ソフトを使う感覚で
コピペ、編集、加工をする技術と
それを扱うソフトウェア、ハードウェア群の事。
今ではパソコンも当時からは考えられないほどに
性能が進化し、
僕のような素人でもこのDAWの環境で
音楽作りが出来ますが、
90年代中頃はまだDAWというのは
プロフェッショナルのみが扱える環境で、
システム自体も数百万円と
とても素人に手の届くものではありませんでした。
そんな録音した音を自由自在に
加工編集出来るDAWの強み、特性を
存分に引き出したのが
Garbageと言えるでしょう。
Garbageのあと、
自然発生的なのか意図的なのかは
分かりませんが、
Garbageのようなロックとデジタルを
融合させたアーティスト、バンドが
沢山出てきました。
そしてそれらを総称して
デジタルロックなどという言葉で
称されたりもしました。
ただ、時代とともに
そのロックのデジタル的なアプローチも
古いものとなって廃れてしまうのですが、
やはりデジタルな編集技法こそが
持ち味であるGarbage自体も多分
そのあたりにジレンマを感じていたのかもしれません。
活動休止前に発表された
前作の「Bleed Like Me」では
ストレートなバンドサウンドを打ち出しました。
が、どうもGarbageらしからぬ
印象を拭い去れないまま
やはりその後は尻切れとんぼ・・・。
で、今回
活動を再開して引っさげてきた
「Not Your Kind of People」はどうかと言うと、
そうそう、これですよ!
昔のデジタル処理をブイブイいわせていた
往年のGabageサウンドが帰ってたと言っていいでしょう。
やはりサウンドのトレンドがどうであろうと
Garbageはこういう音で無ければ
Garbageじゃない。
今回のアルバムは
収録曲がたくさんあるので
いささか、捨て曲だなと感じてしまう曲も
無きにしも非ずですが、
総じて「This is Garbage」という
もう王者の風格さえ漂う
堂々たる作品に仕上がっていると思います。
Garbageの場合、
メンバー全員がもうすでに
ソロと言うかピンで
充分に大きな仕事が出来るだけの
ステータスを持っているので、
お互いが自立してそれらの仕事をこなしつつ、
数年に一度、たまに集まって
こうした
カッコいいアルバムを
出してくれればそれで良いです。
たまに天才たちが集まって
大人のロックアルバムを戯れに創ってみました。
そんなスタンスで
いつまでもGarbageサウンドを提供し続けて欲しいものです。
↓は多分、今回のアルバムのリードトラックです。