AppleMusicよ、日本のメジャーに媚びるなよ

先日サービスの開始された
AppleMusicの日本国内での動きに
僕は注目しています。

詳しいサービスは
Appleなどのサイトで確認してもらうとして、
興味も無く、調べるのも面倒という人のために
ざっくり簡単に言うと
どういうものかを説明するなら、
要は月額980円でiTunesで売られている音楽が
聴き放題になるというものです。

例えば鮎沢郁弥の
「風邪は群青の空をそよぐ」だとか、
あと、鮎沢郁弥の
「パレードがくるよ」だとか、
いろいろと(笑)

それはさておき、
このサービスでは
自分(ユーザー)の好みの音楽を
選り分けていくと、
あとは自分の知らなかった音楽も
リコメンドしてくれるのですが、
これはプログラムで自動で抽出して
ピックアップするものでは無く、
ある程度、選曲をするエディター
つまり「人間がオススメ」しているところに
僕は今後の動向を注視しているのです。

自由な音楽活動が相当に許されている
アメリカではこういうものは、
意外と健全性を保ったまま
運用されていくのかもしれませんが、
「人による音楽の選別」というモデルは
日本では成り立たないのではないかと
危惧しているのです。

日本のショービジネスの慣例から言ったら、
おそらく権力の強い事務所やレコード会社からの
プッシュしたアーティストを
優先的に
リコメンドやプレイリストの編成に
加える流れになっていくのだろうと思うからです。

こういう文化未開のアジア土人の
無理が通らないビジネスには
日本の会社や事務所は参加しないような気がします。
現実、2015年7月、つまり
Apple Musicのサービス時点で
参入していないアーティストが多数です。
(今後増えていくと期待したいですが)

ここでAppleは
日本の音楽業界、芸能界の
無理を通してはいけないと考えます。
インチキくさいものは
たとえお金を積まれようと、
組織の権力が強かろうと、
突っぱねなければ
Appleのブランドを汚すことになるでしょう。

作成されるプレイリストが
今の民放FMラジオ局みたいな状態になったら
少なくとも日本でこのサービスは
腐敗の温床となるのだろうと思います。

それだけに、
まあ、別に僕の曲をプレイリストに入れろとまでは
さすがに言いませんが、
僕のような末端のミュージシャンも視野に入れた
公平かつ健常な選曲がなされることを
切に願います。

けど多分、結局は
メジャーレーベルの押し売りみたいな
そんなサービスに
なってしまうのだろうと思っています。

僕が注目するのは
その潮目です。