表現者の条件

何かしら作品を創ろうとし
表現しようとする欲求は、
そうした作品を創り上げていく上で
非常に大切なエネルギーではあるのですが、
「何か表現したい!」と
その欲求のおもむくままの
次元だけに留まっていては、
やがて疲れ、飽きてしまうことでしょう。
そして何より、それだけでは進歩がありません。
みすみす、更なる高みへ昇華していこうとする
その創造性の芽を摘んでいるようなものだと
思うのです。
簡単に言うなれば、
自分の言いたい事だけを叫ぶなら
素人でも出来る事だという事。
その「表現したい!」という欲求を
自在に使いこなす事が出来るようになったら、
今度は「人の表現したい!」という
それを、的確に表現出来るように
ならなければならないのでしょう。
ものを芸術的に表現出来ない人の
心の奥底に閉ざされたままの
その想いを引き出す事が出来てはじめて
表現者は表現者たり得るのだと思うのです。
例えば花。
自分の中にある花を表現するだけなら
誰でも出来るし、
人からすれば
「はい、そうですね」で終わってしまうのが
現実であり、それが当たり前なのです。
しかし、その当たり前のそれを、
自分ではなく、
「他者の中の当たり前」である
花を具現化させる事が出来た時、
それを表現出来た人は
真の表現者であるのでしょう。
それこそが作品の本質というもので、
その本質がある時、
その表現は人に影響を与えるし
模倣もされます。
この域に達してはじめて、
堂々と表現者と名乗れるのでしょう。
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