人間は6/8拍子で動いている

人間は6/8拍子で動いていると言われています。
という言い方をするとあまりに漠然としすぎるので
もう少し詳しく述べるなら、
人間の身体は基本、
6/8拍子の拍で動作しているのです。
それは、歩くリズムもそうですし、
実は言葉を喋るという行為も
6/8拍子に収まっています。
人は、何かしらの作業をする時、
それがスムーズ、サクサクと
進んでいる時というのも、
その時は結構この6/8拍子で
身体が動いていたりします。
こうした、自らが能動的に
何かの動作をする時以外にも、
人の身体の中で自律的に動いている器官も
6/8拍子で動いています。
そのもっとも重要な器官が心臓です。
心臓の脈のリズムは6/8拍子なのです。
肺、呼吸も同様です。
特に
心臓の鼓動が6/8拍子であるが故に
人間は母親の胎内にいる時から
ずっとこの6/8拍子のリズムを聴き続けています。
この世に生を受けて
最初に感じるリズムが6/8拍子なのです。
ですから、
6/8拍子はほとんど本能の領域で
人間の身体に
刷り込まれているものだったりするのです。
因におさらいしておきますと、
6/8拍子というのは
1小節の中に8分音符が6つありますよ
という意味です。
2拍子の派生(仲間)でもあり、
1拍を3つに分けたものを2回繰り返して
1小節となるものを6/8拍子といいます。
つまり、
「いち、にぃ、さん、にぃ、にぃ、さん」の
サイクルです。
3拍子と同じかと思われがちですが
これは似て非なるものがあり、
6/8拍子が
<とん、つー、つー>=<1拍>
なのに対し、
3拍子は
<とん>が3つで1小節と考えるのです。
音数にしてしまえば、同じなのですが
演奏するとなると大きく違います。
とん、つー、つー(6/8拍子)は「とん」に頭があり、
3拍子の<ずん、ちゃ、ちゃ>は
「ちゃ」が頭になります。
この違いを把握する事は演奏するうえで
とても重要な事となります。
ですので、
前述のように人間の動きのリズムは
3拍子ではないのです。
<ずん、ちゃ、ちゃ>のリズムでは
日常の動作に不自然が生まれますが、
<とん、つー、つー>の動作はごく自然です。
身体の動作のサイクル1つ分を
いち、にぃ、さんと区切って動くと
動作に無駄が無くなるのです。
6/8拍子は元が2拍子ですから
動きが忙しくなると2拍子に変わります。
緊張感が高まると
人の意識のリズムは2拍子になる訳です。
正確に言うならば、
非常にテンポの速い6/8拍子なのですが。
いずれにしろ、
ひとつの拍の中に3つの区切りが入る
という事は、有機的かつ正確な流れを生むのです。
秒数を計るにも
1秒の中に2つの区切りを入れると
バランスが不安定になって
ずれてくるのですが、
区切りが3つあるとそのバランスが
非常に安定し、結構正確に
秒数を計れます。
人間は
無意識のうちに1つサイクルを
3つに区切っています。
だから、それが一番安定しているのです。
そして本能的に3つに区切ってしまうのは、
子宮の中に居た頃の
母親の心音のリズムが身に付いているから
と言われているのです。
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