本屋から世間が見える

昨日は本の話をしましたが、
本屋という所は
実に面白いです。
本屋で本を見ているより面白いものが
そこにはあります。
とは言ってもそれは
個人がやっている
小さな町の本屋さんよりも、
あらゆる分野の本を網羅した
大規模な書店の方がよく見えるでしょう。
本屋というのは
人が何かしらの情報を得るための場所です。
そこに来る人は
自分の探している情報を得るために
そこに来ているのです。
いろいろな分野、ジャンルの棚に
いろいろな人がいます。
その棚にいる人は
その分野について関心のある人でもあります。
よって、
本屋全体を見ると
世間、大衆全体としての
「知」の興味の分布が
手に取るように分かるのです。
辞書や辞典のようなもののある所には
あまり人は集まりません。
難しい内容のものが置いてある棚にも人は
あまり寄ってきません。
やはり娯楽に関する情報が集まっている棚には
人が多いですし、
社会情勢が変わると
本屋の中での人の分布図も変わってきます。
これが面白いのです。
基本体に
本を探すという行為に
嘘はつけませんから、
下手なアンケート結果よりも
よっぽど正確に
世情を映していると思うのです。
ただ、今の時代
情報はネットで調べれば得られる時代ですので、
昔に比べて
本屋にいる人の数が
絶対的に少ない気もします。
ただこれも逆手を取って読み解けば、
パソコンなどからの
サイトの閲覧履歴をみれば、
自分の頭の中身が
そっくりそのまま記録されているのですよね。
そして
事実、検索ワードは
そっくりそのまま
世間の興味を映し出していますよね。
このように、
その人が何の情報を
得ようとしているかを見れば、
その人の人となりが
意外と透けて見えてくるものだったりするし、
また
そうした人たちの集団であるところの
世間の「質」というものも
本屋での人の分布や
ネットの検索ワードなどから
透けて見えてくるものなのです。
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