楽曲情報をカルテ化する効能

今や年寄りしか使っていないと思われる(笑)
DAWソフト「Digital Performer(以下DP)」

元となった「Performer」から数えれば
もうかれこれ20年以上のお付き合いになります。
欠かせない仕事の相棒です。

あえて自負しよう。
こいつのことなら何でも知っている!
ドライバの挙動から未解決のバグまで
隅から隅まで。
最近ようやく無くなりましたが、
紙媒体の取扱説明書は
コロコロコミックくらいの分厚さがあって、
さすがに丸暗記とまではいかなくても、
知りたいことはどこに載っているかくらい
すぐに探し出せるという。

というか多分、
「DP」を使っている人は
ほとんどの人がその域に達していると思います。
なぜなら、歳をとって
それだけ長く使っているから(笑)
要するに、若い人は
こんなアプリ使わんよ、ということでしょうか・・・。

さて、昨年のメジャーアップデートとなった
「DP9」

これに実装された
「ノート」機能がシンプルながら
すこぶる使いやすいのです。

曲を作っていると、
ちょっと気になってメモしておきたいことがある
という時があります。
特に、その日の作業の終了直前に、
「あ、明日ここのところを・・・」
と思った時など、
次の日に「やること」として
作業の引き継ぎができるわけです。
けれど翌日には忘れているという・・・(笑)

今までは、メモにすることなく
無理やり、することを覚えていたりしたものですが、
翌日の作業を終えるとき、
「あ、この前、あそここうするんだった、まあ明日にしよう」
と肝心なことが引き伸ばしになるのが防げます。

明日の自分に作業の引き継ぎができるわけです。

とにかく、テキストであれば何でもOKな
このノートがファイルに格納されることで
いろいろ楽曲の管理がしやすくなるのです。

そして何より、
制作の進捗状況が一目でわかります。

写真のこれは
僕が楽曲のデータを管理するために作成した
「ノート」です。
一部、現在の楽曲のデータに関する情報が
記述されています。

IMG_0013

この写真のものは
まだ作り始めたばかりのデータなので
大したことは書かれていませんが、
これが制作が進むにつれ
いろいろ書き込まれては更新されていきます。

僕の場合ですと
書き込む内容によって
タグで分けて記述しています。

< M >ust(絶対やること!)
< P >ending(保留、後日に評価、検討)
< N >otice(覚書全般、コード進行とか)
< D >iscription(バージョン、別途仕様のファイル名など)

最初は本当にただのメモという感じで使っていたのですが、
なんとなく熟れてきて
タグで楽曲の概要を管理する方法に
気がついたら自然になっていました。

これがきちんと書かれていると
修正のし直しだとか、
いつ、どこを書き換えたファイルなのかなど、
後から思い出すにも思い出せないという
なぁなぁなシチュエーションになりません。

地味だけどこの機能のためだけに
バージョンアップした甲斐があった!?