楽曲解説、ひとまず区切りです

楽曲解説。
ひとまず無料配信分、
要するにアルバム以前に僕が
ネットで公開してきた曲の解説は
全て終りました。

残りは「風は群青の空をそよぐ」の
収録曲の解説だけとなりました。

曲の解説をはじめたものの
一旦、途中でやらなくなってしまったのは、
特に意味があるわけではなく、
実は単に忘れていただけだったり・・・(笑)

でも、こうして一通り
楽曲を解説してみて思ったのですが、
説明する事って
基本的に歌詞の内容にスポットが
当ってしまうんですよね。

それはやはり、
音楽的な事を話しはじめると
内容が専門的になりすぎるし、
そんな専門的な事を解説するのは
僕の音楽の本質から離れてしまう
気もしたりします。
一言で言うなら、その辺りに触れてしまうのは
無粋。

もう曲に関して言えば
僕自身も、本当に聞こえている
「その音楽」を単にコピーしているだけなので、
その辺は割と無責任だったりするかもしれません。

この世界にはまだ音になっていない音楽が
途方もなくたくさんある。
きっとそれを全部音にするには
人ひとりの人生では足らないし、
僕に聞こえてくる音楽もまた多分、
一生かかっても全部を音に出来ない。

これはもう人を超えた領域にあるものに様に思えるし、
その人の高みよりはるか上にあるものを
人の感覚という偏狭なものさしで量るのは、
冒涜ですらあるかもしれない。
僕があまり音楽について語りたがらないのは、
そういう意識があるからかもしれません。

それに比べて、その音楽に乗る
「歌詞」というのは
実に人間に近い部分の感覚で作られているから、
「人の言葉」として説明がしやすいです。
それ故に楽曲を説明しろと言われると
どうしても「歌詞」の方に話が行ってしまうのだと思います。

「音楽」というのは
人が認知し得る「具体性」を持ちません。
けれどキラキラとそれは
「人の言葉」を包んでいる。
「人の言葉」をそれはそれは
大切そうに抱いています。

人が知覚出来る具体性を持った言葉に
祝福を与え装飾し、
人の言葉を見守っているもの、
それが音楽の役割だと思っています。

「音楽」という揺りかごの上で
いつも言葉は泣いたり笑ったり、
いろいろな表情をするのだけれど、
どんな表情の時も
常に音楽はその言葉を優しく、柔らかく、
時には慈しみの心さえ見せながら、
ゆらゆら揺らして
あやしている。

音楽はその歌詞をとても愛している。
愛して愛して、愛しきれないほどに。

それが「歌」だと僕は思っています。

少なくとも僕には
「歌」がそう見えます。

というわけで楽曲解説の残り、
「風は群青の空をそよぐ」編へつづく〜。

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