人は二度死ぬ

人は二度死ぬのでしょう。
しかし、人の一生の中で
二度死ねる人は
もしかすると稀で、
幸福なのかも知れません。

もちろん二度目は
身体の死です。

この身体の死の前に
本来、人は
精神の死を迎えるのかもしれません。

精神の死とは何か。

人は生まれて、
息をして、食事をして排泄をして、
眠り、歳をとっていく。
はじめは学び、
その学びを元にやがて働く。
そしてある時期になると
生殖をして次の世代を生きる子を作る。

一見、この当たり前のような
人の一生に何か意味があるのだろうか、
そう疑問を持った時、
そしてその疑問の答えを探し求めた時に
人の精神は一度死ぬのだと思います。

生きる意味を問いかけはじめ、
その意味を真摯に
自らの人生に受け入れた時、
人は、俗に言うところの
生物としての人ではいられなくなります。

生物としての人は死に、
生命としての人へと生まれ変わる。

生命として再び生まれ直した時、
ようやく初めて人の
人生は始まるのかもしれません。

生物としての人の一生を終え、
生命たる命としての
生き方をはじめるのですから、
そこには別れもあるかもしれません。
しかし同じ生命との出会いもあるでしょう。

その出会いを通して
己の生命とは何人足るかをを
実践する人となり、
生物としての人の墓守となる。

二度目の死を迎えるまで。

そしてその先には三度目、四度目の
死もあるのかもしれません。

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