僕の幸運

今になって思えば
僕の音楽人生、何が幸運だった事は
本当にありとあらゆる音楽を
知る機会をたくさん得た事だと思います。
邦楽も洋楽も、
クラシックも歌謡曲も、
それこそ演歌でさえ耳にする機会を得て、
興味の無い音楽であっても
それを創った人の意図するところが理解出来、
またそれが
客観的に良いのか、悪いのか、
楽曲の構造という点に於いて判断出来る
視点を持てた事は、
僕が音楽を作るうえで
非常に有利に働いていると自負しています。
それは
自分の好みとはまた別に
一切の思い入れ、感情を排除した
中立な、フラットな視点で
音楽の評価が出来る事を意味します。
好きな音楽の良い所を
語るだけなら誰にでも出来るのです。
嫌いな音楽の悪いところを
貶すだけなら誰にでも出来るのです。
楽曲の構造を理解しようとするなら、
そこに好きなジャンル、
嫌いなジャンルという感情論は無くなるんです。
好きなジャンルの音楽であっても、
あまり好きではないジャンルの音楽であっても、
楽曲の構造的な
欠陥を持っていたり、
また逆に
神業的なラインや和声を描いているものもある。
そこに好き嫌いという概念は
もはや存在しないのです。
どんな音楽も、
それがいくらどれほど細かなジャンルに分かれようと、
所詮音楽なんですよね。
どのジャンルの音楽も
同じ骨格に同じ肉を持っているのです。
違うのはせいぜい、目の色や肌の色、
その程度の差でしかないんですよね。
結局どんな音楽であっても、
それは空気の振動という現象なのですから。
ただ、その振動こそが
魂を揺さぶるものだったりもするのです。
音楽を好き嫌いではなく、
良し悪しで判断出来る耳を持てた事は
僕にとって、生涯の幸運だったと思えます。
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