お前らが氷水を冠ったところで病人はちっとも喜ばない

あのバケツの氷水をかぶるアレ、
個人的には好きではないです。
と言うか嫌いです。

真似る日本人はもっと嫌い。

実に上から目線の遊びだと感じます。

まず、難病の支援のための募金をするか、
氷水をかぶるかという選択に対して
「じゃあ氷水をかぶります」という選択が
まずおかしいと思います。

仮に、氷水をかぶりつつも
実はこっそり募金するにしろ、
またあるいは、
この遊びの主旨をあまり理解していないにしろ、
この遊びの前提が
『募金か氷水かを選べ』という趣旨である事が
報道などで公言、明言されている以上、
寄付するくらいなら氷水をかぶるわ的なアクションは
いささか心証を悪くするだろうし、
ともすれば難病を抱えて大変な思いをされている人に対する
蔑視にも繋がると思うのです。

今回、寄付の対象になっている
難病の支援団体であるところの
ALS(筋萎縮性側索硬化症)と呼ばれる病気というのは
募金に対してそれこそ氷水をかぶるくらいでは
釣り合わないものだと思います。

それこそ、
四肢を切断しダルマになるか
支援団体に寄付するか、
そういう選択だったらどうでしょう?
そういわれて、だったらと
自分の手足を切り落とす人はいない筈です。
しかし、病気の人は
それと等価の苦しみに耐えているのです。

病気というのは、難病というのは、
金持ちが悪ふざけをして氷水をかぶって
治療法が見つかるようなものではありません。

まあ、やることがアメリカンですし、
アメリカのセレブの間だけで
小さくこっそり、内輪だけの乱痴気で済んでいれば、
悪ふざけもやがて飽きられるものだったのかも知れませんが、
これが日本に飛び火して
日本人まで真似を始めたら、もうこれは
下品としか言いようが無いです。

いつしか、難病の支援と言う本質はどこかへ消えて
「セレブのお遊び」という意味が先立つようになり、
セレブにのみ許されるお遊びという風潮を生み、
故に「自分はセレブ」アピールをするその品性は
恥ずかしいものだと感じます。

おそらく、このままこの遊びが蔓延していけば、
「自称セレブ」がこぞって
氷水をかぶる様子をFacebookにアップし始める光景が
リアルに浮かびます。

やがて、大学生や高校生などの
もっと若いユーザー層のTwitterに降りてきて、
さらにこういう事を見聞きした子供によってLINEで拡散し、
学校などのごくローカルなコミュニティで真似をされるようになり、
それがやがていじめの原因ともなる可能性だってあります。

そう考えると、やはり
もともとこれをやり始めた
アメリカの金持ちの、このやる事こそが
そもそも破廉恥だと考えます。

お前らが氷水をかぶったところで
クララは立たん。(クララは病気に無関係です)
難病を舐めるな。

アメリカ国内で
「いや、それ品がないでしょ」とか、
「いいえ、氷水はかぶりません。寄付します」
言い出す人が現れて欲しかったりします。


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