墓守種族

headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150621-00000531-san-soci

ここに書いてあるニュース記事が
地味に興味深いです。

都市部のオフィスビルをまるっと
納骨堂にしてしまおうという話。
まあ実際は、
いろいろそれはそれで
やめてくれという人も多いので、
計画自体は上がっても
浮かんでは消えという状況のようです。

これから日本は
超高齢者が人口分布の
中心となっていく時代です。

残された数少ない子供は
都市部で何万体もある故人の
遺骨や位牌を収めた
巨大なビルを管理しながら生きている。
いや、人口が減って経済が弱くなると
むしろ、そういう故人の痕跡を
管理することで需要を作ることで、
かつてここに生きた人の記憶、記録を
守って生き長らえさせられる
といっても良いのかもしれません。

あたかもSFさながらの
シュールな現実が
今まさにここにあるのです。

本当にごく近い将来、
分譲マンションなどでは
駅から徒歩8分、駐車場有、納骨堂完備。
こんな売り文句が登場してくるかもしれません。

生きている人の人口は減っても、
死ねば「故人」としてその数が累積されていくので、
生きている人は
せいぜい2階建くらいの住居で暮らし、
納骨堂は何十階ものまさに
仏塔とも言えるような高い建物が
建つことになるのかもしれません。

考えれば考えるほどに
シュールですよね・・・。