消えゆくスローガン

もうすぐ、東日本大震災から
2年が経とうとしています。
もちろん当然、
実際にこの大災害の被害に
何かしら遭われて、
その影響が現在進行形で
続いている方もいます。
そしてそれは本当に悲しい事ではあるのですが、
そうした被災地域の方以外に住む人たち、
それどころか
日本の全体的な空気として、
あの未曾有の大災害が
風化しかけてきているように感じます。
今、事故を起こした原発の状況を
正確に把握している
一般の人がどれほどいるでしょうか。
ニュース等で
事故処理の状況を
伝えなくなって久しいので
この事故の話は
もう終ったという錯覚を覚えますが、
この破壊された原発を
無かった事にするためにまだ
20年、30年という膨大な時間を要する、
今もまだ継続して起きている事故なのです。
この事故による
放射性物質の拡散や、
事故からの復旧状況という話は
どこかへ行ってしまい、
まるで、おまじないかの様に
「原発反対」というスローガンだけが
一人歩きしはじめました。
そして今、そうしたスローガンも廃れて
それを叫ぶ人の数も少しずつ減っていき、
きっと「原発反対」という姿勢も
多くの国民にとっては
「他人事」になっていくのでしょう。
こうして騒ぎが収束していくのは良いのですが、
騒ぎの本質であるところの
「事故を収束させるための作業」は
今後、数十年続くのです。
国民が興味を持たなくなると、
情報の風通しが悪くなって
いろいろと隠蔽される物事が
出てくると問題です。
原子力の火事は
まだ鎮火していない事を、
常に頭に置いておいた方が良いと思うのです。
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