「有」と「無」

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「無」とは
「有」の対義語です。
しかしその意味合いに於いては
同義語の性格も
持ち合わせているものなのです。
なぜなら、
「無」という境界があるからこそ
「有」は存在できるのであって、
その境界も明確になるからです。
絶対的な「無」があったとしましょう。
絶対的な「無」は
それが存在するだけで「有」なのです。
逆に、
絶対的な「有」があったとしても、
そこに「無」という境界が無い限り
「無」と性質は変わらないのです。
この二極性こそ
この世界の真理です。
全てはこの両極に
集約されるのです。
全ての存在は
「無」から「有」を生じ、
そして「無」に還っていくのです。
しかしその循環も
この世の二極性という
絶対的な存在の内側で起こる
最も原初な力学であり、
その力こそが
この世のありとあらゆるものの
真相でもあるのです。


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