正義論

J.K/R
「正義」、
その言葉はともすれば
絶対的な価値観を持つ響きではありますが、
じつはこれほど
相対的で曖昧な概念はありません。
極論ではなく事実、
「正義」というものは
10人いれば、10通りの
それがあるのです。
しかし、
「正義」という言葉の印象が
あまりに絶対的で、
ともすれば抑圧的ですらあるが故に
その「正義」は
誰もが同じものを共有していると
勘違いしがちになるものなのです。
それ故に、
「正義」はしばしば
人同士の軋轢や摩擦を生む事になります。
人は誰しも
自分の「正義」を
信じて疑おうとしません。
その「正義」こそが
世の「正義」であると
信じて疑わないのです。
「正義」が
三者三様ということは、
「世界」というものは
人の数だけ存在すると言ってもいいでしょう。
人は、その他の「世界」に対して
摩擦や軋轢を生まない為にも
理解力や共感力が
必要なのです。
もし、
相対的ではなく
人として絶対的な
「正義」があるとするのなら
その理解力や共感力なのです。
それをもってすれば、
この世の人間関係は
円滑に運行していくものなのです。