救いの手

S.10/R
差し伸べられた
誠意ある救いの手を
頑なに
拒み続ける事は
愚行と言えるでしょう。
差し出された救いの手は
素直にその手を
握り返せば良いのです。
ただしかし、
救いの手でも
悪意のある、ないしは
悪意は無いにしろ
物事を裏目に出させてしまう、
そんな救いの手もあるので
気を付けなければなりません。
それ故に、
素直に手を握り返す前に
その救いの手が
どんなものなのかを見極める
判断力、洞察力が必要になってきます。
そうした能力が
実は
不幸中の幸いに
事を落ち着かせる
要因になるものなのです。
物事を見極める力さえあれば、
差し伸べられたてが
どのようなものか分かるはずです。
しかしながら、
手が差し伸べられるような
状況という時は、
その判断力や洞察力が
鈍っていたりするものです。
結局のところ
判断せねばならない状況にあるのなら、
よくよく考えた上で
自分の判断が正しいと信じる心こそが
最も頼れるアドバイザーであったり
するものなのです。
ひとつ言える事は、
素直さとは信じる心の強さであり、
その強さをもってすれば
正しい救いの手を
選びとることは
容易い事なのです。
そしてまた、
達観するという事は
そういうことを言うのです。