楽曲解説:あの人

この曲はアルバムのプリプロの
初期の段階でできた曲で、
はじめからこの曲が1曲目になることを想定して
アルバムの構成を考えて制作していました。

もう20年以上も前の話になるのですが、
当時僕がやっていたバンドでは
こういう感じというか、
雰囲気の曲が持ち曲に何曲かありまして、
今、歳をとってこういう感じの曲を
再構築したらどういう曲になるだろうか、
そういうテーマを課して作った曲でもあります。

歌詞に関しても、
1曲目にくることを意識して
アルバムの世界観や状況を
提起しています。

これから繰り広げられる
物語の一番初めの起点となる
大切な内容の歌詞でもあります。

そう「パレードがきた」のだと思わせるそれです。
え?これがパレードなの?と思っても、
それでも、「このパレード」がきたのです。

(追記)
この曲の音源では歌詞を歌い間違えています(笑)
間奏の3拍子になるところのセクションの最後、
ブレイクのところのは
ここにも記してあるものが正しいです。

正:いついつの日もあなただから魅かれてしまうのです
誤(音源の方):いついつの日もあなただから忘れられないのです

おそらく歌詞もできてライブでこの曲をやり始めた頃の
初期のバージョンの歌詞で歌ってしまったと思われます・・・。
失礼しました。

あの人

あの人は同じ瞳 同じ景色を眺む人
あの人は同じ心 同じ言葉を話す人

焦がれるほどに近くなるのに 求めるほどに遠くなるのは
それほどに背中合わせだから見つめ合えないのでしょうか
いちばんはじめに想い浮かぶ人といえばいつもあなたです
その面影の果ての何処かに我が身が重ね映ります

あの人は同じ瞳 同じ景色を眺む人
あの人は同じ心 同じ言葉を話す人

不確かな予感だけのタイトロープ けれど心は叫ぶアイソトープ
躯の中を巡る血のようにその人は流れてきます
いちばんはじめに想い浮かぶ人といえばいつもあなたです
ひとつの心を分かち合って生まれたふたりなのでしょう3

あの人は同じ瞳 同じ景色を眺む人
あの人は同じ心 同じ言葉を話す人
あの人は同じ記憶 同じ時間を紡ぐ人
あの人は同じ世界 同じ誓いを生くる人

あの人は、あの人はいつも心に住まう人

今夜漏らすため息は誰(たれ)誘う吐息ですか
月灯りさえこの身を妬き削ってゆきます
いちばんはじめに想い浮かぶ人があなただから
いついつの日もあなただから魅かれてしまうのです

あの人は同じ瞳 同じ景色を眺む人
あの人は同じ心 同じ言葉を話す人
あの人は同じ記憶 同じ時間を紡ぐ人
あの人は同じ世界 同じ誓いを生くる人

あの人は、あの人は我が魂の片割れたる
あの人は同じ命 同じ願いを祈る人
あの人は同じ定め 同じ瞳を宿す人


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