アイデンティティの罠

Page of Pentacles・・・
人は生まれ、
この世のあらゆる事を
吸収して心身供に
大きくなっていきます。
あれも、あこれも
身につけては吟味して、
取捨選択をし
自身のアイデンティティを
形成していくのです。
しかし、
最終的には気付くものなのです。
ありとあらゆるもので構成された
アイデンティティというものは、
自身を縛る足かせであることに。
自分はこういう人間だから、
こうしなければならない・・・。
自分はこんな考えを持っているから、
ああしなければならない・・・。
しなければ・・・。
しなければ・・・。
しなければ・・・。
自分の築き上げてきた
自我という茨に
本心を閉じ込めて
自分でも気づかぬうちに
苦しみ、もがき、
必死になっていく・・・。
自分の考え、信条は
永続的なものではありません。
時を経ていく過程で
さまざまな形に姿を変える
流動的なものなのです。
だから素直に、
要らなくなった信条、信念は
いままで「自分という個」を
形成してくれていたことに感謝をして
脱ぎ捨てれることができれば、
心は軽くなり、
新しく、より進化した
自分へと生まれ変わる事だって出来るのです。
要らなくなったアイデンティティに
いつまでもしがみついている
必要はないのです。
あなたは完全なる自由を
手にしています。
それゆえに、
不要となったアイデンティティに
しがみついたままでいる事も
自由なわけですが、
人はそれらの物事を飽きて、
自分の心にフィットしなくなったのなら、
いつでも、好きな時に
そこから卒業できるのです。
いや、卒業しなければならないのです。
今のあなたの心の中に、
卒業させてやらなければならない
信条や信念はありませんか?
あるのなら、
出来る限りそれを脱ぎ捨て
そこから卒業し、
新しい自分に進級させてあげましょう。
脱皮できない蛇は
滅びるしかないのだから・・・。