売名で結構さ!!

TVで24時間テレビを見て、いつも思うんですが、
あのTVに出てくる
難病によるハンデを持っている人から比べたら、
僕の持ってる持病なんて
軽いものなんだろうなって思うんですよ。
食事が出来ない、それ以外は
健康な人と変りのない生活が出来るわけで・・・。
僕は手術で、小腸を一部切っているので、
小腸機能障害ということで、
4級の障害者手帳を持っています。
食事が出来ない。
下痢や腹痛は日常茶飯事。
だけど傍目から見たら、
健康な人と何一つ見分けがつかないです。
障害者手帳を持っていると、
自動車税が免除になったり、
高速道路の料金が半額になったりと
得な事もあるのだけれど、
他人の目には
健康な普通の人と変りがないので、
そうした福祉サポートを受ける時
いささか、罪悪感さえ抱いてします。
僕は、腸に難病を抱えていたり、
精神も病んでいたりと、
いままでそうしたことを
このブログでも告白してきました。
これからも、その事を包み隠さずに
今後のライブのMCとかでも
機会があれば告白するつもりです。
そんな僕を見て、
自分の病気をネタに売名行為をしている、
そんな心ない事を言ってくる輩だって
もしかしたら、出てくるかもしれない。
だけど、僕はそれを怖れることなく、
いや、覚悟して
自分の心身共に病んでいる事を
言い続けるでしょう。
だけどそれは、
もちろん売名行為のネタとして
病気を告白するというのとは全く違って、
むしろ逆。
食事が出来ないハンデ、
心に闇を抱えたハンデ、
それを公言する理由は
ただひとつ。
病気や、いろいろ立場を理由にして
自分の可能性を閉じ込めてしまっている人が
もう一度自分の可能性を信じ、
再びそれに向かって歩き出す力を
取り戻して欲しい、
その思いただひとつのために、
病気の事をブログに書いてきたんです。
その思いただひとつのために、
ライブという活動をしようと思い立ったのです。
病気を持っていたって、
本当にやる気さえあれば
ハンデを乗り越えて
目標に向かって
必ずがんばる事が出来る。
僕の活動を通して、
それを伝えるために
ライブをしようと思ったのです。
極端にぶっちゃけていってしまえば、
僕の音楽の良し悪しなんて、
どっちでもいいんです。
僕が病気を押しのけて、
自分にとって最も大切な音楽を
人様にお聴かせしようとする
その姿を見て、
自信を失った誰かが
目の前にある壁を乗り越える
勇気をもう一度持ってくれれば、
ただそれだけで僕のお役目は
果たせているんだと思うのです。
僕は華やかな世界に咲き誇る
奇麗で立派な花にはなれなかったけれど、
「ハンデを乗り越える勇気」
という、
華やかな世界の立派な花ではなくても
出来るお役目を頂いたんだと思います。
僕の音楽はきっと、
日本中に響く事は無いでしょう。
だけど
病気を押しのけて、
それでも音楽を愛し続けて
活動を続けるその姿は、
数は少なくとも
僕のブログを
読んでくれる人にだけは伝わる、
そう信じたから
腸の難病も、精神の病も、
包み隠さずお話しし、
これからライブ活動をするぞ!
そう公言したのです。
僕は思うんです。
苦悩を知り得るその深さに反比例して
実は幸せの深さとは何たるやを
学ばせてもらっているんだろうなって。
僕の音楽じゃ、
人の心の支えになる資格は無かったですが、
それでも病気を抱えながらも
それでも信じた音楽の道を行こうとする姿、
それ自体は多分、
他人様に訴えかける事が出来ると思うんです。
9月からは、
本格的に地元のライブハウスに
音源とプロフィールを持って
10何年ぶりに、挨拶に行って
ライブをブッキングしてもらうために
動き出します。
病気が何なのさ!
僕はもう、そんなものに負けて
閉じこもったりしないからね!!
だから病気をネタに
名を売る奴で結構。
それを通して、
ハンデを乗り越える力を
取り戻す人が
一人でもいてくれるなら、
売名野郎で結構!!
本当の「癒し」とは饒舌なものじゃない。
寡黙に行動を通して伝えていくものだと
僕は思うから。