シンセサイザーにみる日本技術の没落

最近、ちょっとした時間を見つけては
家にあるシンセサイザーの音を録音、
つまりサンプリングしています。

ちょっと専門的な話になりますが、
とりわけシンセの中でもいわゆるPCM音源、
つまり本物の楽器の音が
サンプリング(録音)されたものを
発音するタイプのものは、
パソコンのアプリベースのものに取って代わりつつあり、
それこそハードのシンセは
ライブでキーボードを弾く人じゃない限り
あまり使い出が無くなってきているのです。

ステージの見た目的に
キーボード(シンセ)と言う楽器は残るでしょうが、
これもやがて僕がライブでやっているみたいに、
ノートパソコンやタブレットに鍵盤を繋いで
演奏するようになっていくのだろうと思います。

実際に今回制作しているアルバムも
半分以上が個別、特定のシンセではなく
パソコンからの音です。

そういうわけで、
僕もこういうPCM音源と呼ばれる類いのシンセの音は
自分でサンプリングし直して
パソコンベースで使えるように移植を始めました。

ハードベースのシンセの類いは
きっと今年中には売り払ってしまう予定です。

90年代、日本の
ハードベースのシンセは世界一の技術力を持っていました。

事実、昔知った外人に
日本のシンセに憧れて日本に来た♪といって
DJをやっていた人がいました。(今どこにいるんだろう??)
それくらいに日本のシンセは神がかっていたのです。
今では見る影も無いですが、
90年代の日本のシンセは世界の王者でした。
もう、独壇場でした。

やがて海外発のソフトウェアのシンセが台頭してきて、
ハードにこだわった日本のメーカーは
舞台の脇に追いやられてしまいました。

ゲーム機メーカーと同じ轍を
日本のシンセのメーカーは踏んでいるのでしょう。

直接関わりはないでしょうが、
こういうところに
日本が没落した象徴が見え隠れている気がします。


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