振り子に揺らぐ信念

Three
人の人生というものは、
自ら意識せずとも自ずと
成長し前進する時期と、
それとは逆に
休養し停止する時期とを
振り子の様に
揺り返しながら
生命の旅をし続けます。
今、自分が
自身の人生に於いて
どんな位置に在り、
そこで何を見、
何を知り、何を感じるか、
それを知る事は
実に重要な事であるのでしょう。
何故なら人は、
その人生の振り子の揺らぎに乗って
何をなしたか、
その一点に於いて
評価されるべきものであると言っても
過言ではないからです。
人生の揺らぎのある一時期、
人は何をなすべきか、
それを知るためにはまず
自分自身が自身に
いかに正直で忠実で、
そして誠実である事が
必要となるでしょう。
つまり人生のいかなる場面に於いても
結局のところ、
自分を信じないことには
全てを否定してしまう事になるのです。
それは何故か。
自分を信じないと言う事は、
自分の考え、判断、思いを
信じないと言う事。
それは転じて、
人や自分以外の物事を
信じる事が出来ないと事であるのです。
この論理を逆に眺めてみるのなら、
人や自分以外の物事を
信じる事が出来ないのは、
自分の考え、判断、思いに対して
懐疑的であるからなのです。
だから人や自分以外の物事を
信用するだけの
信念を持てないのです。
そして自分を信じられない
と言うところに、
最終的にまた帰結してしまう・・・。
人はその人生に於いて
どれだけ有意義に過ごす事が
出来るのかと言う事は
それすなわち、
どれだけ自分自身を信じる事が
出来るのかと
同義の論理でもあるのです。