苦難を供にする者こそ

Two
決して忘れて欲しくない事があります。
あなたは、
あなたが自ら逃げ隠れるように
他の人々の前から
立ち去らない限り、
決して独りではないと言う事を。
あなたの息づくその世界に、
あなた以外の誰かが
常にそこに居る事の意味を
考えて欲しいのです。
人生と言う道程の中で、
時折苦難があなたを襲う事でしょう。
それが人生です。
あなたを襲うために
人生と言う道のりに
苦難は待ち受けているのです。
人生とはそういうものなのです。
あなたは自身の人生に
襲いかかる苦難に
甘んじなければなりません。
そして学ばなければなりません。
そこで思い出して欲しいのです。
いちばんはじめに語った言葉を。
あなたは、
あなたが自ら逃げ隠れるように
他の人々の前から
立ち去らない限り、
決して独りではないのです。
それは何故か。
それは、
あなたの元に降り掛かってきた受難から
あなたを助け、励まし、力づけ、
そして時にはその苦痛を
共有してくれさえする、
そんな尊い存在こそが
あなた以外の「人」。
つまり、他者なのです。
あなたはその「他者」に秘められた
貴い真実に気付き、
そしてまた
そのような尊ぶべき存在である事を
常に意識して、
その「他者」に接しているでしょうか?
受難に対して、
たった独りでそれに甘んじる事はないのです。
あなたが心を
決して閉ざす事がなければ必ず、
その受難を共有し、包み込み、
そして癒してくれる、
そんな人が現れる事でしょう。
その人こそ、
あなたと人生の学びを供にする
あなたの人生にとって
鍵となる人であったり
するかもしれません。
それ故に、
たとえ今そこに独りでいたとしても
静かに心を開き、
耐え忍んで欲しいのです。