裁定の目

Raguel
見ています。
あなたのその
一挙手一投足を。
あなたが
いかに正しい行いをなしたのか。
いかに不正を行ったのか。
誰が見ているのか。
神様でしょうか?
見知らぬ他人でしょうか?
いいえ、違います。
あなた自身が見ているのです。
あなたはあなた自身に
嘘をつく事は出来ません。
偽る事はあっても・・・。
しかしまた偽る事さえも、
あなた自身が見ているのです。
もしあなたが
不正を働いた時、
それを裁く事の出来るのは
あなた自身です。
何故なら
その行いを全て知る者は
あなた以外には居ないからです。
全てを知るあなただからこそ、
あなた自身の行いを知るあなたに
その評価、裁定は委ねられているのです。
神の教義も、立法も
あなた自身の心の裁定を前にしては
何もかもが無意味です。
あなたは日常にある
自分自身に対し、
良い裁定を下す事が出来るでしょうか。
それとも
自分を偽ってまで、
良い裁定である事を装おうとするのでしょうか。