VI.歓びなさい

歓びなさい。
今ここに
貴方が存在している奇跡を。
歓びなさい。
今ここに
貴方の命が鼓動を刻んでいる事を。
そんな当たり前の事を
奇跡と思い
歓びを現せる
そんな人であって欲しいと願っています。
生命の根本は
歓びそのものである事に
気付いて欲しいと願っています。
しかしこの世界では、
生命の根本たる歓びを忘れ、
あるいは否定し、
自身を破滅の道に
歩を進めようとする人で
溢れかえっています。
そしてまた、
他の歓びたる命を
敬う事を忘れ、
あるいは否定し、
他者を破滅の道に
突き落とそうとする人が
どれだけ多い事か。
この世界が崩壊する以前に、
まず人の心が崩壊するのです。
世界の崩壊の先触れこそが
人の心の崩壊なのです。
だからどうか、
自分の命の輝きに対して
歓びを与えてあげてください。
命の根本は
歓びなのです。
命には輝きという力が
必要なのです。
そしてその命に
大いなる歓びを体感させてください。
その胸の真ん中に灯る
灯火のような命に体感させてください。
その時ようやく気付くでしょう。
歓びそのものこそが
命であり、
またそれこそが
自分自身の根本である事に。