『泉(La fontaine)』

Idée Visuel
『泉(La fontaine)』
人の心は
泉のようなものです。
決して
時間に沿って流れていく
性質のものではないのでしょう。
人の心とは
泉のようなものなのです。
それはなぜか。
心は時間を超えます。
未来に想いを馳せる事も出来れば、
過去に憧憬をめぐらす事も出来る。
そして、今この瞬間に
集中する事も出来る。
しかしそれは、
心の状態、形体であって、
そこに心の本質は含まれないからです。
心の本質。
それこそが心の泉。
心から湧き出る
感情、想い、こうしたものこそが
本当の心の本質であり、
様々な想いが
外部へ流れていく状態というものこそ
健全な心の在り方なのです。
心の状態。
つまり、感情や想いが
外部へ流れ出さなくなってしまうと、
人は自分の内側へと
ひきこもってしまいます。
常に自分の心の泉から湧き出た
感情や想いと真正面に
対峙しなければならないからです。
その感情や想いとの対峙は、
人を孤独にさせます。
他者の存在を黙殺してしまいます。
内に向けられた心の目は
人を哲学者にしますが、
決して健全な人間の
精神活動とは言えないでしょう。
本来、
心の泉は外に向かって
さらさらと流れ出ていく事の方が
なによりも健全な事なのです。
イデ・ヴィジュエル
『泉(La fontaine)』


“『泉(La fontaine)』” への2件の返信

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    上司が言ってました「さらさらと流れる水わ、腐らない。」
    心って、不思議ですよね!
    ずっとずっと、永遠にこの心を持ち続ける事って、可能なんでしょうか?

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