僕のカラダに巣食う病ー前置き編ー

僕、鮎沢郁弥を語る上で
避ける事の出来ない事が2つあります。
ひとつは僕の心の病の事。
これに関しては、「テーマ:鮎沢郁弥について」で
十分お話ししたので、
僕の心の病気を知らない方だけ
読んで頂ければ、それでいいですし、
毎週、「今週の鮎のココロ」という
テーマを作って、
その週の自分の精神状態を
振り返るコーナーもあるので、
完全に周知の事実であることと思います。
しかし、もうひとつ
僕は病を抱えていて、
それがどんな病気なのかについて、
あまり詳しく書いていなかったので、
改めてその病について
説明させて頂きたいと思います。
僕はもう少ししたら、
元々自分がいた
ライブをするステージのある世界へ
戻っていきますが、
その元々いたステージの世界を離れ、
大きく10年も遠回りをして
その間に様々な苦しみ、葛藤を経験し、
ついには精神まで病んでしまった、
その元凶こそ、
その病であるのです。
そもそも、僕がバンドという
音楽活動をやめてしまった
一番の理由は、
その身体の病気によるものなのです。
その病気のせいで、
10年もの期間、道を大きく迂回し、
それが今の僕の人間性、
人生観、哲学、思想、
そして唄うという事を
学んできたのもまた事実ですし、
僕にとっては、
その病も「学び」のための
必修科目であった思うし、
むしろ避けて通ろうとしなくて
よかったとさえ思います。
自分で言うのは、実に気恥ずかしくて
はばかられますが、
この僕のブログを読んでいる皆様は
口を揃えたかのように
こう言ってくださいます。
「鮎さんのブログの空気感が良い」
と。
ちょっと自分で書いていて
恥ずかしくなっちゃいましたが、
でも、そうした
「空気感」をブログを通して
皆様にお届けできるようになるには、
その大きく迂回した
10年の年月に経験した
苦しみ、葛藤があってこそだと思っています。
そう、きっと
その病が無くて変わらず
バンドを続けていたのなら
気付けなかった、いや
気付きたくても気付けなかった事が
山ほどあるのです。
ひきこもりになった事もそうです。
ひきこもってしまった
大元をたどれば、やはり
その病に行き着いてしまう・・・。
ということは、つまり
その病というものは
僕という個性を構成する上で
必要であったものであり、
今一度、詳しくその病の事を
皆さんに知って頂く必要があるように思えたのです。
また、同じように
病気のために行動が制限され
辛い思いをされている方に
「それでも、やる気、信念さえあればここまで出来る!」
と、僕の活動を通して
ほんの少しでも勇気を分け与える事が出来れば、
その、僕の抱える病を患った甲斐というものも
出てくるというものです。
今、人生が八方塞がりになって
どうにもならない方もいると思います。
辛い思いをして泣きたくなるような
毎日を送っている方もいると思います。
だけど、これだけは
知っておいて欲しいのです。
「自分を救えるのは自分しかいない」
ということを。
これから説明する僕の病、
そして心の病、
心身共に病んでいる僕です。
その僕が時には
死にたくなる衝動に駆られながらも、
「なにくそ!」と
死神をはねつけ、
音楽と共にある事を選び、
そして、もう一度
ステージのあるところに
身も心もボロボロのまま
帰っていく勇気を
ようやく持てた事で、
ひとつ人生が前に進んだ気がするんです。
精神の病については、以前に
詳しくお話をしたので、
今回は、もうひとつ
僕の抱える「身体の病」について
皆さんに知って頂こうと思い、
今これを書いています。
次の更新で、
その病について詳しく説明させて頂きます。
お楽しみに。
(お楽しみと言えるほど、楽しい内容ではないですが・・・)