共感力

Two of Swords・・・
共感力。
それはつまり、
相手の事を思い遣れる
気遣いの想像力。
それを捨ててしまったのか、
育もうとしなかったのか、
その想像力を持たない人が
多くなったような気がします。
それを言ったら
どれだけ人が傷つくのか。
それをやったら
どれだけ人が悲しむのか。
心の目を覆い隠して
それらを見ないようにして、
自分もその被害者だと言い張る。
その理屈が通るのなら
誰もが被害者でしょう。
しかし、同時に
誰もが加害者でもあることに
誰ひとり気付かないでいます。
誰もが自分に非があるなんて事を
思いつきもせず、認めないのです。
みんなが
自分を満たす事だけにしか
関心が無く、
自分以外の他人を見ようとしないのです。
天国に住む人と
地獄に住む人のの話をご存知でしょうか?
天国の住人と地獄の住人の目の前に
おいしそうなスープが
大きな皿に盛られています。
神様は彼らに
手で持つ柄の部分が
ものすごく長いスプーンが手渡したのです。
地獄の住人は必死に
その柄の長いスプーンを使って
皿に盛られたスープを
口に運ぼうとするのですが、
スプーンの柄が長過ぎて
スープを食べる事が出来ないのです。
スープが食べられない地獄の住人は
ただ、その与えられた
長い柄のスプーンが悪いのだと
怒りはじめ、
果てには
隣にいる同じ地獄の住人の
スプーンが邪魔だと
言いはじめ、
ついには喧嘩を始めたのです。
しかし、天国の住人は違いました。
彼らはその柄の長いスプーンでは
自分がスープを食べる事が出来ない事を知って、
互いに、隣り合った天国の住人同士で
仲良く食べさせてあげたのです。
天国の住人と
地獄の住人を分けたのは、
相手を思い遣る想像力、共感力の
あるか、ないかの差でした。
自分自身が天国の住人になるか
地獄の住人になるか、
それを決めるのは神様ではありません。
まさに自分自身が
そこに惹き付けられていくように
天国、または地獄へと
自らの意思で向かうのです。
共感力の無い人間は
常に孤独です。
彼らは自分の体験にしか興味を抱きません。
しかし共感力のある人間は、
いつも何かしら相手を思い遣り、
他人の心を理解しようと努めます。
そして常に人を思い遣っているから、
互いの心同士に繋がりが出来て
孤独を味わう事もありません。
こんな世の中だからこそ、
この世に天国を築けるのは
ただただ自分の意志のみであることを、
その心のどこかに
留めておいて欲しいのです。
そしてあなたは今、
天国と地獄、どちらの住人ですか?