かれこれ2年近く前から欲しくて
ずっと狙っていたCDがありまして、
もともとマイナーなうえに
おそらく市場にも
あまり出なかったこともあるのでしょうか、
少なくとも日本国内の中古でも
ほとんど見ることのないもので、
中古を買うにも
海外の不当なプレミア価格のついた
結構ぼったくりな値段がついているのが、
このアルバム。
Suicide Twinsという
元ハノイロックスのギタリスト、
アンディ・マッコイと
ナスティー・スーサイド
(この時はナスティー・スーパースターに名前を変えている)
の二人による、
アコースティックユニットの
最初で最後のアルバムです。
主にバンドの方でやるはずだった楽曲を、
ハノイロックス解散後に
二人でアコースティックでやってみた的な、
そういう位置付けのアルバムではないかと思います。
時代的には
ハノイ→Suicide Twins→Cherry Bombzという流れです。
今となっては、ファンのコレクターズアイテムのような
性格のアイテムではあります。
実際、初めは僕もそういう意味で聴いてみたかっただけで、
まして、ぼったくりプレミア価格(¥8000近い!)で
買う気などさらさらなかったのですが、
2年近く、値段が下がるのは待ちつつ張り付いて(笑)、
ようやく国内のショップの正当な中古価格(¥1500程度)で
奇跡的に買うことができ、
ようやく作品として、落ち着いて聴くことができた次第です。
内容的にはアコギ主体のサウンドで、
いわゆるカントリーブルースで占められています。
アメリカのそれにありがちな、
どこか裏びれて酒臭いルーズな雰囲気というよりは、
ケルトミュージックやブルーグラスに通じる
爽やかで軽快な音だと思いました。
ソングライターのアンディ・マッコイが
おそらく一番脂の乗っていた時代の作品なので、
とにかく楽曲の良さが突き抜けています。
彼の作る曲に興味のない人からすると、
やはりただのコレクターズアイテムでしか
ないのかもしれませんが、
僕からすると珠玉の作品群に思えるのです(笑)
完全にツボでした。
実は30年も前から、
このアルバムの存在は知っていたのですが、
ついぞ最近まで聴いたことのなかったアルバムです。
(けれど何故か気になっていた)
ネットの時代になって
Youtubeで聞くことができるようになって
最初に惚れた曲がこれ。
こんな時代にまだ、
同じ曲を何度も繰り返して聴きたい衝動に
駆られることがあるんだ!と
それくらいにハマった曲です。
けれど間違いなく、
もう世に出てフィーチャーされることはないんだろうな・・・。
良いものに限って捨てられていく世の中です・・・。