さあ!ロックを箱舟へ!

つい先日、
ビートルズのドキュメンタリー映画を
観に行ってきました。

今日のお話は映画の評価ではないので、
内容や感想は割愛するとして、
やはり僕も以前、ブログで少し話をしたのですが、
やはりロックという音楽は
1960年代から70年代が
全盛期だったのだろうなということ。

そして映画を見て思ったのが、
そのムーブメントの中心に
ビートルズはあったのだろうなということ。

さて、そんな映画を見たこともあって、
最近の僕はそんな時代の
ロックの音源、
今では名盤と呼ばれる作品を
集めまくっています。

まず前提としては
自分の好みのものに限ってしまうのは
仕方がないとして、
上述のビートルズもしかり、
ハードロックだったら
ツェッペリンとか、サバスとか。
今となっては聴く人が
どれだけいるのかも疑わしい
キングクリムゾン、ピンクフロイド、イエスなどの
プログレとか。
プリテンダーズも外せないなあ。

もちろん、ここに挙げたバンドなんて
今、書いていて思いついたバンドばかりで
全部挙げたらきりがないし、
すでにコンプしているものは挙げてなかったり。
とにかく、結構な勢いで
たくさんのバンドの作品を集めまくっているのです。
余裕が出てきたら80年代のニューウェーブ。
90年代のオルタナムーブメント直前くらいまで、
つまりロックが1周するまでの期間のバンドの
名盤はとにかく揃えたいし、
入手しなくても、聴いたことのないものは
ぜひ、この機会に聴きたいのです。
手元になくても
記憶に残しておきたい。

なぜ、このような衝動にかられるのか。

答え:老いたから(笑)

笑えない冗談はさておき(笑)、
やはり、ロックという音楽、いや
文化というものは、
20世紀を第二次世界大戦以前、以後に分けたうちの
後半部分を象徴する大衆文化だと思うのです。

生活様式が一変した第二次世界大戦以後の
世界的に見ても、
レコードプレイヤーが一家に一台、
コモディティに普及した時代にこそ
現代のポピュラー音楽の礎が作られたと考えれば、
20世紀のものは「ロックの時代」と言っても
過言ではないと思うのです。
いや、僕的には・・・(笑)

けれど、
ロックの時代は
もう、遠い昔の話なんですよね。
モーツァルトやバッハの音楽が
すでに今の時代の音楽でないのと同様に、
ロックという音楽も
また今の音楽ではないと思えるのです。

なので、僕の今やっている
クラシックなロックの名盤を集めるという作業は
いわば、ロックの遺骨を拾って
骨壷に入れるような作業なのです。

ロックという音楽の意味、役割を
少しだけ先の未来の人が
考える人やってくると思えるのです。

ロックの骨を
箱舟に回収して次代へ旅立つ。
これは人類の遺産になり得る文化だから。

この瓦解しつつあるヘドロのような煉獄から
ロックを回収して、
ロックが生まれた時代と同じように、
純粋にロックという文化を楽しめる、
そんな次代の
ここではないどこかへ向かう箱舟に乗せて。

みんな上へあがる。