XLII. 励みなさい

励みなさい。
生きていれば
自分自身、為すべきことは
一つくらいはあるものです。
何かに打ち込めるものが
一つでも見つかったのなら
ただ一心不乱に
その仕事に励みなさい。
ただただ
見いだした為すべきことに
打ち込む時、
その打ち込んだことの奥深さに
気付くことでしょう。
物事に励む時、
一心不乱に打ち込む時、
人はそこに
自分の中に息づく
神聖かつ不可侵であるべき
清らかな心の一面を
垣間みることが出来るはずです。
実のところ
人が何かに向かって
一心不乱に打ち込む姿は
自然の摂理の
相似形なのです。
大いなる自然も
調和たらんと
一心不乱に打ち込んでいるのです。
なぜなら、
それが大いなる自然に
与えられた天命だから。
故に、
人が天命に
一心不乱に打ち込んでいる時、
大いなる自然と
同調しているのです。
こうして
大いなる自然と
自己とが
調和して繋がっている
状態こそ、
この世の真理なのです。
励みなさい。
励むことで
この世の真理に近づきます。