XXXIX. 気付きなさい

気付くのです。
この世の中は
自分にとって気付くべき物事に
満ちあふれています。
ひとつひとつ気付く事によって
人はより洞察を深め
賢くなり、
そして気付くべき事の多さに
さらに気付き、
そして謙虚にさせます。
そしてその気付きこそが
覚醒した人生を歩むための
第一歩となるのです。
我々は何故、今
ここに存在しているのでしょう?
それは気付くためにです。
究極的には
「全体」の中にある「個」の
存在を認める事によって、
自分自身という「個」も
「全体」そのものである事に
帰結するための
気付きを体感するためにです。
分かりやすくいうならば、
「自分」という「世界」の全体を
構成しているあらゆるものに
目を向ける事、
それが究極的な気付きなわけです。
故にその気付きを体感するには、
「全体」である「自身」という存在は
「個」という一部に分化し
同質たる異なるものを
垣間みる必要があるのです。
気付きなさい。
とにかく、
身の回りに起こるあらゆる事に
気付きを見いだしなさい。
それこそが
自分を知るための
最も早道なのです。