XIV. 幸せになりなさい

幸せになりなさい。
自分自身の持つ
幸せであろうイメージに
焦点を当てて、
常にそれに近づけるよう、
そして今それが
そこにあるかのごとく
幸せを意識して生きなさい。
幸せであるということは、
権利ではありません。
まして義務であろうはずもありません。
幸せとは何か?
結論を言ってしまえば、
幸せとは「本質」です。
さらに詳しく捕捉するのなら、
幸せとは
「生命の本質」です。
その「生命の本質」とは
生命の全体であり、
それを構成する全ての根源でもあります。
故に幸せであるという事は、
人が最も自然な状態、
自然の運行と言う摂理に適った
在り方。
つまりは生命というものは
何に煩わされ、何に迷い、
何に失望していてさえ、
その根底に
「幸せ」を内包しているのです。
なぜなら「生命」という
自然の事象は
「幸せ」という生命という現象を
構成するあらゆるものの
最小単位であるからです。
言い換えるなら、
「生命」の原材料こそ「幸せ」である、
そうとも言えるでしょう。
もう、何も細かな事を考える余地はありません。
人は、ただそこに在るだけで
幸せな「存在」なのです。
その事に気付くのなら、
逆説的に人は
幸せである必要は無くなるのです。
なぜなら、
そもそも人という存在自体が
「幸せ」なのであるから。
しかしながら人は
その事を忘れがちになってしまいます。
故に、「幸せになりなさい」
意識して幸せになりなさい。
そうすることで、
生命という現象そのものこそが
幸福の顕現であることに
思い至る事でしょう。
さあ、幸せになりなさい。
もう幸せになる必要は無いのだから。