飛ばされてゆく
風があまりにも強過ぎて
今にも飛ばされそうな案山子
自分の立っている畑が
居場所じゃないと
どこかへ行こうとするから
その
か細い足で
どこかへ行こうとするから
あまりに強すぎる風に
体を支えられず
今にも飛ばされそうな案山子
ある日、案山子は
旅に出た
もう、どこへでも
飛んでしまえばいいと思ったから
自分の立っている畑が
いつもと違って見えるから
もう自分の役目なんか投げ出して
たった独りで旅に出た
畑を離れ
役目を放棄した案山子は
役立たず
焼却炉の中に突っ込まれ
あとは
灰と煙が残るのみ
残った灰と煙さえ
風が溶かしてしまったとさ
“風と案山子(かかし)” への4件の返信
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詩ですの…
でも
風になって
違う
復活だぁ
ヽ( ´∀`)人(´∀`
案山子さん☆
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そうですね。
風になって
そこら辺を漂ってるかもしれませんね。
深呼吸をすると案山子さんの息づかいが
聞こえてくるかもしれませんね♪
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自分探しの旅にでた案山子さん
灰になって風に乗って
世界中を旅してると思いたい。
…でも…畑が懐かしくなるのかしら?
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きっと世界中を旅しても
自分の畑は見つからなかったのでしょうね。
あちらこちらに、ふわふわしながら
幸せそうな家の窓を
羨ましげに眺めてるかもしれません。