SAY I'M HERE !!

夜の繁華街。
若い子たちがたむろして
集まってますよね。
あの子たちの心の繋がりというのは
どんな繋がりで、
どれほどの
強さをもっているのでしょうか。
僕が思うにきっと、
寂しいからたむろしてるんでしょう。
心の繋がりの強さは、
さほどでもないような気がするんです。
ただ、自分の居場所が欲しいだけ。
自分の居場所が無いもの同志が集まって、
その寂しさを
ごまかしているように見えるんですよね。
「居場所がなかった」
某有名歌手の歌の中にも出てきます。
そう。
居場所・・・。
分からなくもないんですよね。
寂しさを埋める為に、寂しいもの同志が
集まって、ひとときの寂しさを
感じないように、無理にはしゃぐ心理って。
僕も居場所なんてなかったです。
どこにもなかったです。
今居る場所だって、
果たして本当の僕の居場所かどうか
分かりません。
ただ、音楽とかいろいろな
「自己表現」という場所に
自分一人でその心の穴を埋める術を
たまたま見つけたから、
今もこうして
生かしてもらってるわけだけれど、
「自己表現」の場を持つ術がない子たち、
そうした場を与えられない子たち、
そんな子たちが街で群れて
無意識的に繋がろうとして
互いの心の隙間を埋め合うというのは、
自然な流れなんじゃないでしょうか。
また逆に、その居場所探しに挫折し
その居場所を内側に求めて
「ひきこもる」のもまた
街でたむろして
ひとときでも
寂しさを忘れようとする心理と
ベクトルが逆の方向に向いているというだけで、
同じもののような気がするんです。
なぜ彼らに居場所がないのか・・・。
人にはそれぞれ個性があります。
丸い子もいれば、とんがった奴もいる。
なのに社会は、いや大人は、
画一的で、大人にとって手のかからない
「できた、いい子」を子供に要求する。
放っておいても勝手
思い通りにうまくやってくれる
「できた、いい子」を子供に要求する。
親の心子知らずなんて言葉があるけれど、
子供には大人の事情なんて分かりませんし、
分かったところで、
大人のエゴイスティックさに
打ちのめされるだけです。
「手のかからない、できた、いい子」
そんな子いませんって。
僕には子供なんていないので、
こういう事を言っても
説得力は無いのでしょうが、
子供なんて、手のかかる
いや、手をかけてあげる存在だと思うんですよ。
だけど大人が作った
自分にとって都合のいい
ものさしの中に
収まらなければ、
それを問題だという。
いっておくけれど、
世の大人のものさしなんて、
本当にちっぽけで、狭いものですよ。
心が純粋である人ほど、
そのものさしはちっぽけで
いびつに見える。
そこに素直に収まる事が出来る子供の方が
よっぽど異常ですよ。
大半のものさしの中に
入れなかった子供たちは、
夜の繁華街で
同じ境遇のもの同士で傷を舐め合うか、
自分の部屋の中で引き蘢るか、
はたまた
一応、ものさしの中に収まった振りをしつつ
その心の闇の爪をといで、
爆発させる瞬間をうかがうか・・・。
子供がダメになったんじゃない。
大人が子供をダメにさせたんですよ。
そのちっぽけで、
グロテスクな形をした
ものさしの中に
無理矢理押し込めようとして。
だけど世の大人は
それを認めようとはしないでしょう。
親は、
「お前を育ててやっているのは、この私だ」
という切り札を持っていますからね。
こんな切り札を使われちゃ、
子供は何も言い返せませんよね。
自分の意見を
主張する場さえも与えてくれない、
卑怯な切り札ですよね。
その卑怯な切り札から逃れようとしたって、
居場所は見つかりませんよ。
その大人の卑怯な切り札、
これをはねつける事が出来るのは
自分の居場所に、きちんと地に足をつけて
どっしりとかまえていられる事。
一時しのぎの避難所という仮設の居場所や、
真っ暗な自分の部屋の中ではなく、
「これが自分なんだ」と、
そうはっきり言える場所をもつこと。
これが大人の卑怯な切り札をかわす技。
一日、一日、
一瞬、一瞬、
「これが自分です」
といえる何かを見つけてください。
そこがあなたの居場所です。
あなた自身を偽らないでください。
正直でいて去る友もあるでしょう。
しかし、正直でいる事で
集まってくる友も居るのです。
その友は、あなたの真の友、
本当に心の底で堅く結ばれた友となるでしょう。
その友とは人間じゃなくてもいいです。
音楽でもスポーツでも何でもいいんです。
これが自分なんだと、
はっきりと、そして堂々と
自己表現が出来る正直さ、素直さを
どうか忘れないでいてください。
どうか胸に刻んでください。
あなたは、素直な時のあなたである時
もっとも輝き、愛おしい人になります。
だから素直に、臆する事無く
自分はここにいる!と叫んでください。
僕の曲の「SAY I’M HERE」という曲は、
そんな僕の思いを込めた曲です。
着うたでも配信しております。
お暇なら是非、一度聴いてみてください。