ヘイ!美術館に行こうぜ!

早いもので、今の街に引っ越してきて
1年半が経ちます。

引っ越してきてからこっち、
時間のあるときは
ライブの練習か、制作かという生活を送っているので、
相変わらず、街に慣れたとも言い切れず、みたいな・・・。

そんな僕ですが、
引っ越してから新しくできた趣味があります。

美術館に行くことです。

当時、引っ越し直後の慌ただしさの中で、
ちょっと軽く静かなところへ逃避したい衝動に
駆られたのがきっかけで、
美術館に行ったのですが、
思いのほかハマったという・・・(笑)

チケットの半券が増えていきます。

写真にもあるように、
ピカソだのゴッホだの諸々。

本物の絵というのは
やはり、印刷やネットの画像で見るのとは
わけが違いますよね。
This is モノホンな訳ですから、
それはもう、迫力が違います。
筆使い、タッチ、色合いの出し方というのは
印刷や写真では、到底わかりません。

有名な絵も、
実物で見ると、その細部にわたる息遣いまで見て取れて、
驚きと感動、時には驚嘆さえ与えてくれます。

いやね、よくよく考えてみよう。

これらというのは、今となっては
人類の遺産であり、
作者の偉業なわけですよ。
このフィジカルな御業というものは
やはり、機会があるのなら
一度は目に触れておいた方がいいと思うのです。

こういう「物質」もあるのだなぁ、と(笑)

いち個人の人生よりはるかに長い時を超えて
この「物質」はそのパワーをたたえているのですよ。

その偉業の結晶の「本物」を自分の一生涯の間に
数センチの距離という間近で見ることができるのは
じわじわ鳥肌が立つことだと思えるし、
それよりあれだ。
なんかもう、この世も終わりそうだし(笑)

このまま人間の心がどんどん荒んで、
芸術という行為に
何に価値も見出せない人たちが
ますます増えていくかもしれない。

けれど、これらの絵をまだ
価値のあるものとして認識できているうちに、
せめて最後に一度だけでも、
「そういうものの本物を目撃した」
という記憶を自分の中に焼き付けておくのも
悪くないよね、みたいな。

美術館で絵を見るようになって、
わけもなく漠然とした
「これで見納め感」が
湧き出てくることに気づく僕でした。