鉱脈

歌詞を書く事は
例えば金を掘り当てる様なものだと思うんです。
一つの歌詞を書くにあたって、
はじめは本当に雲を掴むかの様に
漠然としていて、
何処を掘り下げて良いのか分からない
状態だったりするのですが、
一度言葉の鉱脈みたいな…、なんと言うか、
その歌詞の「意思、恣意」みたいなものを
掘り当てると、あとは一気に
芋づる式に言葉がドバッと出てくるものなんですよね。
一ヶ月、歌詞の内容を考え込んでいたとしても、
鉱脈にヒットすれば
それこそ一日、二日で
完成まで追い込む事が出来る。
ここが作詞の面白い所だと思うんです。
一瞬の閃きだけで形作られる
「曲」と違って、
熟成して育てて掘り上げる
喜びみたいなものはありますね。